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《連載:2026茨城・飛躍の人》(12) サイバー捜査官 溝井由樹子さん(34) 事実特定へ技術高める

証拠品となる電子機器やデータを扱う県警サイバー捜査課の溝井由樹子さん=県警本部
証拠品となる電子機器やデータを扱う県警サイバー捜査課の溝井由樹子さん=県警本部


インターネットを悪用した犯罪の捜査を担当する茨城県警サイバー捜査課。専門性が高いため、民間の情報技術(IT)企業などからの転身者が多い中、溝井由樹子さん(34)は数少ない生え抜きのサイバー捜査官だ。

駆使するのは、スマートフォンなど押収した機器からデータを復元、解析して証拠を探す「デジタルフォレンジック(電子鑑識)」と呼ばれる技術だ。他の部署から、あらゆる事件事故の証拠品が持ち込まれる。

「まだまだ知らないことは多い」。向上心は尽きず、週末にはサイバーセキュリティーの知識や技術を競う「CTFコンテスト」に出場するなどして腕を磨く。2024年に開かれた警察庁主催のサイバーコンテストのチーム部門で優勝。昨年の同コンテストでは個人部門で準優勝した。

大学卒業後の14年に巡査を拝命。交番勤務などを経て5年前の21年、独学でITの資格に合格した。その熱意が買われ、サイバー捜査部門に抜てきされた。幼少期からパソコンに触れるのは好きだった。現在1児の母でもあり、子育てと両立できる仕事は「純粋に楽しい」と語る。

データ解析で最も心がけるのは「都合のいい話に合わせず、あくまでも事実を特定すること」。

車2台による交通死亡事故でドライブレコーダーの解析を担当したことがある。当初はデータが破損して映像が見られなかったが、復元に成功、信号無視した車を特定し、事故原因の解明につなげた。

依頼元の捜査員から感謝されるとやりがいを感じ、原動力になっている。「新しい知識や技術をもっと深めて、より多くの事件事故の解決に貢献したい」

■みぞいゆきこ

1991年生まれ。神奈川県横浜市出身。明治学院大卒。県警サイバー捜査課捜査支援係。34歳。



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