冬季五輪開幕まで1週間 20歳の新星 スノボ荻原2冠照準 茨城・牛久出身 初舞台「全力」
ミラノ・コルティナ冬季五輪は2月6日の開幕まで1週間。茨城県からはスノーボード男子のビッグエアとスロープスタイルに、荻原大翔(TOKIOインカラミ)=茨城県牛久市出身=が出場する。20歳の新星は「オリンピックは小さな頃からの夢。自分の滑りを最大限発揮して、2種目ともに金メダルを取りたい」と、自身初となる大舞台への意気込みを語った。
4年に1度の冬の祭典に向け、鮮やかな逆転劇で五輪切符を手に入れた。昨年12月、ビッグエアのワールドカップ(W杯)最終第3戦。決勝の1回目でミスし、2回目を終え表彰台は圏外だった。追い込まれた状況で迎えた3回目、「他の人の滑りを見なかった」と集中を高めると、華麗に宙を舞い、横5回転半の大技を決めて、頂点をたぐり寄せた。
五輪への挑戦は自身2度目。4年前はW杯参戦2戦目で初の決勝に進みながらも、3回目で失敗。北京大会への出場はかなわなかった。再び迎えた五輪イヤーのW杯は初戦、第2戦とも予選落ちと、振るわなかった中、最後の最後で底力を見せた。
雪がほとんど降らない〝雪なし県〟に生まれたが、経験は豊富だ。両親に連れられ、3歳から週末に県外のスキー場に通った。平日は自宅の庭に敷いた人工芝の上で体をひねって板を動かす感覚を養い、スキー場や練習施設でイメージした技を実践。「自分も父も(スノーボードが)好きだった」。父の崇之さん(53)のアドバイスを受けながら新しい技に挑むのが何より楽しかった。
9歳の時には横3回転技を成功。交流サイト(SNS)に投稿された動画は世界中に広まり、「世界最年少記録」と話題になった。中学生だった2017年にプロ資格を獲得。高校生になると日本のトップに駆け上がり、活躍の場を世界に移した。
最大の武器はビッグエアでの高回転技だ。25年1月、世界のトッププロが集まる「Xゲーム」で、世界初の6回転半を成功させ初優勝。ギネス記録にも認定された。五輪前、最後の大会となった今月のXゲームも再び6回転半を決めて連覇を果たした。成功はしなかったが、最後の試技で7回転技に挑むなど、まだまだ進化の途上にいる。
ビッグエアは試技を3回行い、得点の高い2回の合計点で競う。技の完成度と難易度に加え、確実性も求められる。果敢に勝負する姿勢が持ち味のため、実力はあっても結果につながらないこともあったが、五輪前にW杯とXゲームを制して弾みをつけた。
初の五輪ではメダルを狙うとともに「スノーボードの楽しさを全力で伝える」と競技の魅力も発信するつもりだ。
■おぎわらひろと
2005年7月19日生まれ。茨城県牛久市出身。向台小-牛久南中-日体大柏高(千葉)。162センチ。ビッグエアはワールドカップ通算3勝、Xゲームは25、26年に連覇を達成。











