記録的少雨、茨城県内にも影響 那珂川と久慈川の水量減、悪臭も 水道水に苦情と心配の声
■水戸、藻繁殖「かび臭い」 日立、海水流入、取水対策
記録的な少雨が続く影響で茨城県内を流れる那珂川と久慈川の水量が減り、周辺自治体の水道事業に影響が出ている。那珂川では、太陽光が届きやすくなった川底の藻が繁殖して悪臭の原因となり、飲用水を取水する水戸市には「飲み水がかび臭い」といった苦情が相次ぐ。久慈川流域の日立市も、水量低下に伴う海水の流入を防ぐため、対応に追われる。
水戸市の1月の降水量は、84年ぶりに「0ミリ」を記録。栃木県を上流とする那珂川流域の1月の平均雨量は6ミリで、過去10年の1月の平均雨量の2割未満にとどまる。福島県山間部が上流の久慈川はさらに少雨。国土交通省常陸河川国道事務所は昨年11月、久慈川の渇水対策支部を設置し、同12月に警戒体制に格上げした。那珂川も今年1月23日から準備体制に入った。
那珂川から取水する水戸市では今年に入り「飲み水がかび臭い」「泥臭い」といった苦情が50件以上寄せられた。
市浄水管理事務所によると、原因は川底の藻。水量が減り、太陽光が届きやすくなったり、少雨で水の透明度が上がったりしたことで増殖し、藻の生み出す悪臭物質も増えたことが原因とみられる。人体に影響はないという。
状況を踏まえ、浄水場で悪臭を抑える効果がある活性炭の投入量を増やしている。また、5~6分間の沸騰で臭いが消えるとして家庭での対策も例示する。
日立市では、水量低下に伴う海水の遡上(そじょう)への対応に追われる。市は昨年12月、河川にある取水口の周辺に土のうを設置。川の水より重い海水が流入しにくくした。河口部で海水の流入状況をモニタリングし、海水が入りにくい時間帯に取水している。
水戸市と同じく、那珂川から取水する県も、同月上旬から浄水場で活性炭を増やし臭いを防ぐ。水戸より上流で取水しており、県担当者は「悪臭の問題は今のところない」と話す。
水戸地方気象台によると、関東甲信では今後も少雨が続く見込み。常陸河川国道事務所の担当者は「流域でまとまった雨が降らないと渇水は解決しない」と危機感を示した。











