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【詳報】J1鹿島新スタジアム、隣接地に 茨城県主導、33年夏開業へ

新スタジアム建設について共同会見した鹿島アントラーズFCの小泉文明社長、大井川和彦県知事、鹿嶋市の田口伸一市長(左から)=県庁
新スタジアム建設について共同会見した鹿島アントラーズFCの小泉文明社長、大井川和彦県知事、鹿嶋市の田口伸一市長(左から)=県庁


茨城県とサッカーJ1鹿島アントラーズFC、同県鹿嶋市の3者は12日、建設から30年以上が経過したメルカリスタジアム(県立カシマサッカースタジアム)の老朽化に伴い、検討していた新スタジアムについて、県主導で、隣接地の市ト伝の郷運動公園(同市神向寺)に、2033年夏の開業を目指して整備することを明らかにした。大井川和彦知事と小泉文明社長、田口伸一市長が県庁で共同会見し発表した。

建設費や収容人数などは検討段階で決まっていない。県が整備する公設とし、建設費の一部や運営・維持管理費はクラブなど民間の力を積極的に活用する。完成後に現スタジアムを解体し、跡地でスタジアムと一体的なまちづくりを目指す。大井川知事は「さまざまな機能を持ち合わせ、地域の発展の中心となるスタジアムをイメージしている」と展望した。

新スタジアムは当初、鹿島FCが整備して運営することを想定していたが、建設費の高騰を受け、国の補助金などを活用しながら県が主導して整備することになった。県は年間約8億円かかる修繕費を費やすよりも、新スタジアムを整備する方が中長期的な利点があると判断した。

建設予定地の市ト伝の郷運動公園は、国道51号を挟んで現スタジアムの東に隣接する。敷地面積は現スタジアムとほぼ同じ約9万5000平方メートル。現在は人工芝の多目的グラウンドなどが備わる。

小泉社長は、建設予定地の選定について「現スタジアムの近くでベストな場所」と高く評価。「365日利活用できるスタジアムと周辺地域にしたい。まちのにぎわいのベースとなる施設にしたい」と語った。

県は今後、基本計画を策定し、民間活力を導入するための調査を行う。所有者の市と協議し、都市計画変更などの手続きや周辺のインフラ整備について検討を進める。田口市長は「中長期的な発展を目指し、周辺地域のまちづくりにも市として全力で取り組みたい」と意気込んだ。

現スタジアムはJリーグが開幕した1993年に建設。国内初の本格的なサッカー専用スタジアムとして県が整備した。J1鹿島の本拠地や日韓ワールドカップ(W杯)、東京五輪の舞台としても使われた。施設の老朽化が進み、近年は潮風による塩害の被害を受け、維持管理が課題となっていた。

■《解説》周辺施設生かせる利点

サッカーJ1鹿島アントラーズFCが検討していた新スタジアムの建設予定地が、現スタジアムに隣接する鹿嶋市卜伝の郷運動公園に決まった。2033年の開業を目指しており、新スタジアムを核とした周辺地域の新たなにぎわい創出に期待が広がる。

確かに建設予定地が現スタジアムに近いことの利点は多い。跡地は新スタジアムを含めて一体的に活用される方針で、周辺にある屋内施設「カシマスポーツセンター」や最寄りの鹿島臨海鉄道鹿島サッカースタジアム駅も生かせるからだ。

一方で、立地による課題は残る。まず試合日に発生する周辺道路の渋滞。23年に鹿嶋市が行った新スタジアム建設に関するアンケートでは、公共交通機関のアクセス改善や渋滞解消を求める意見が多かった。

次に、現スタジアムの老朽化を進め、新スタジアム建設を決める要因にもなった塩害。県の担当者は「今のスタジアムの反省を踏まえながら(対策を)考えていく」と説明したが、潮風による塩害は維持管理の上で課題として残る。



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