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J1鹿島新スタジアム 地元 にぎわい波及望む 人が集う場整備期待 茨城

新スタジアム建設予定地の卜伝の郷運動公園(手前)
新スタジアム建設予定地の卜伝の郷運動公園(手前)


サッカーJ1鹿島アントラーズの本拠地となる新スタジアムの建設地は、現スタジアムに隣接する茨城県鹿嶋市神向寺の卜伝の郷運動公園と発表された。市内からはまちづくりや活性化への期待が寄せられ、ホームタウン鹿行5市の市長もにぎわいの波及を望んだ。

「待ちに待った決定。新たなまちづくりにつながることを期待している」。鹿嶋市商工会の笹本辰男会長(73)は喜びをにじませた。スタジアムがあることで、現在も地域全体の集客能力が向上していると強調し「従来の市街地とも一体となり、にぎわいの相乗効果が生まれてくれれば」と話した。

市内への新スタジアム建設は2023年に発表されていた。それでも、実際に決まったことに市観光協会の田仲雄彦会長(68)は「移転せず鹿嶋につくってくれることがうれしい」と声を弾ませた。J1鹿島の親会社メルカリ(東京都)も、街おこしのためにいろいろと活動してくれているとし「交通の便がさらに良くなり、鹿嶋が活性化されれば」と期待を寄せた。

「潮風で設備が傷むという話があったので、内陸側に移ると思っていた」。現スタジアムに出店する同市宮中の和風レストラン「やまびこ」社長、伯耆淑宏さん(54)は少し驚いた様子。「周辺に子どもが遊べるレジャー施設などを整備して、試合がない日でも人が集まる場所になってほしい」と期待する。7年後に予定される開業に合わせ「目玉になる新メニューを出せれば」と意欲を見せた。

同じく出店する同市神向寺の「満寿屋支店」店主、渡辺博樹さん(56)は「隣接地でほっとした。関係する皆さんの努力のおかげ」と感謝。店舗は現スタジアムのすぐそばに立地し「地域が活性化するチャンス」と期待を口にする。現スタジアムの解体予定については「寂しさもあるが、維持費もかかる。『聖地』があったことを何かの形で残してほしい」と望んだ。

一方、整備が順調に進むか、不安視する声もある。今回の発表では「検討段階」として、建設費や収容人数は明らかにならなかった。同県土浦市、ヨガインストラクター、原田若奈さん(33)は「資材高騰によるコスト高や人手不足などで、工期が遅れないだろうか」と心配を口にした。

■名勝負を演出 「聖地」解体へ W杯や東京五輪も開催

J1鹿島の本拠地、県立カシマサッカースタジアムが、2033年予定の新スタジアム開業後、解体されることになった。「聖地」として鹿島の名勝負を演出したほか、ワールドカップ(W杯)日韓大会や東京五輪の会場にもなり、地域のシンボルとして歴史を刻んできた。

同スタジアムは、Jリーグ元年の1993年に完成。収容人数1万5000人、全席屋根付きのサッカー専用スタジアムは国内初だった。5月16日の開幕戦でジーコがハットトリックを達成し、スタジアムに熱狂を生んだ。

2002年W杯日韓大会の会場に選ばれたのを機に4万人規模に改修。W杯では1次リーグ3試合が行われ、オリバー・カーン(ドイツ)などのスター選手がプレー。計約10万6000人が観戦に訪れた。

11年3月の東日本大震災で被災し、同年6月に復旧。「復興五輪」が理念に掲げられた東京五輪の会場に選ばれた。コロナ禍で開催が1年延期され、原則無観客となったが、21年に男子の日本代表戦など計11試合が行われた。

25年7月に鹿島の親会社「メルカリ」が命名権を取得し、愛称が「メルカリスタジアム」に。同年、鹿島は同スタジアムで行われたJ1最終節で、9シーズンぶり9度目のリーグ優勝を達成し、主要大会のタイトル獲得数を21に伸ばした。



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