安達氏「半導体研究を開拓」 江崎玲於奈賞 茨城・つくばで授賞式
ナノサイエンス、ナノテクノロジー分野で世界的な業績を上げた国内研究者を表彰する、第22回江崎玲於奈賞の授賞式が13日、茨城県つくば市竹園のつくば国際会議場で開かれた。高性能有機発光ダイオード(有機LED)の開発を主導してきた、九州大大学院工学研究院主幹教授の安達千波矢氏(62)=有機電子工学=に賞状と盾が贈られた。
授賞式で安達氏は「半導体分野を発展させたいという思いで研究を開拓してきた。私の研究はある意味始まりの仕事。次の世代に新しい研究を切り開いてほしい」と謝辞を述べた。同賞に協賛する関彰商事からは副賞1000万円が贈られた。
安達氏は高性能有機LEDの研究開発を主導。1988年に有機LEDの新しい薄膜積層技術を提案し、材料選択の幅を押し広げた。さらに有機LEDでの発光効率の一層の向上を目指して、熱活性化遅延蛍光(TADF)に注目。高効率の発光が得られる新しい分子群を作り出すなどの成果を上げた。
審査委員長でノーベル物理学賞の江崎玲於奈氏もビデオメッセージを寄せ「皆さまの創造力が発揮された結果」と祝福。2013年の江崎賞受賞者、北川進氏が昨年、ノーベル賞を受賞したことに触れ「これからもノーベル賞受賞者の輩出を期待したい。(江崎賞を)世界の科学技術発展に寄与する権威ある賞として発展させたい」と強調した。
県内研究者を対象とした第36回つくば賞、第35回つくば奨励賞の授賞式も行われ、賞状などが贈られた。
各賞の受賞者は次の通り。(敬称略)
▽つくば賞 高田和典(物質・材料研究機構)
▽つくば奨励賞(実用化研究部門) WuRudder(物質・材料研究機構)
▽つくば奨励賞(若手研究者部門) 海老原格(筑波大)











