外来水草、新利根川で拡大 ナガエツルノゲイトウ 流域自治体、コメづくり影響懸念 茨城
茨城県南地域を中心に特定外来生物「ナガエツルノゲイトウ」が広がりつつある。特に新利根川流域では、田んぼに侵入し始め、コメ作りへの影響が懸念されている。県や農業関係者は対策に乗り出しているが、除去と繁茂を繰り返す「いたちごっこ」が続き、抜本的な解決方法は見つかっていない。
ナガエツルノゲイトウは南米原産の水草。水路や河川、湿地に生息し、繁殖力が非常に強い。国立環境研究所(同県つくば市)によると、茨城県を含め31都府県(2月16日現在)で確認されている。
県内では2011年ごろ、新利根川での繁茂が確認された。県によると利根川、北浦、霞ケ浦でも確認されている。県環境政策課は「一度枯れても翌年復活し、陸地でも繁茂する。非常に繁殖力が高い」と手ごわさを指摘する。
ナガエツルノゲイトウの繁茂が特に目立つのは、新利根流域だ。農業被害の発生が懸念されることから効果的な対策を取ろうと、21年度に管内の土地改良区や市町村、地域JAなどの関係者でつくる「県南地域ナガエツルノゲイトウ等対策連絡会議」(89人)が発足。年2回、駆除対策など情報共有の場を設けている。
本年度2回目の会議が1月29日に開かれた。同県守谷市や同県稲敷市など周辺自治体の職員や農業関係者ら約80人が参加。新利根川での発生状況や防除試験の取り組み、田んぼでの防除方法などが発表された。
参加者の一人、本新土地改良区(稲敷市浮島)の篠崎一夫理事長(71)は「稲に絡んで倒れてしまう。コメの等級が下がるなど、少なからず影響が出ている」と危機意識をあらわにした。同改良区内の田んぼは、霞ケ浦を水源とするからか一部でナガエツルノゲイトウが侵入。田んぼの畦畔(けいはん)も所々で繁茂している状態という。
県は本年度、新利根川流域で、農業用水の取水への支障や、恒常的な悪臭の発生、河川に隣接した民地への拡大が確認された場合に、駆除を行っている。同改良区はナガエツルノゲイトウの拡散を防ぐため、組合員に刈払いをしないよう呼びかけている。
同協議会は「今後も情報共有して、これ以上拡大しないように、農作物への影響が大きくならないように努めたい」と話している。











