【独自】消防団 3年半ぶり活動再開へ 行方・羽生地区 操法大会トラブル巡り一斉退団 11人が復帰意向 茨城
消防操法大会の競技順を巡る茨城県行方市とのトラブルで団員が一斉退団し、2022年秋から活動を休止していた同市消防団の「玉造支団第5分団第2部」(通称・羽生消防団)が、4月中に活動を再開することが17日、関係者への取材で分かった。市側と話し合いを重ね、11人が復帰の意向を示したことでめどが立った。地域防災を担う同消防団の3年半ぶりの復活に、住民からは喜びや安堵(あんど)の声が聞かれる。
トラブルの原因は、22年9月に予定されていた市消防団の操法競技大会。同6月の抽選で羽生消防団は競技順が5番目となったにもかかわらず、その後、27番目の消防団と順番が入れ替わった。市消防団によると、同5月に行われた新人訓練で、羽生消防団が穴の開いたホースを使用したことから、注意喚起や指導の意味を込めて変更した。
当時、羽生消防団側は「消防ホースは複数本所有しており、1本だけ穴が開いていたので使わないように分けていたが、間違えて使ってしまった」と弁明。しかし、変更は覆らなかった。市消防団の対応に反発し、同7月20日に全22人分の退団届を提出。市などは謝罪や慰留をしたが、最終的に10月17日付で退団届を受理した。結局、操法大会はコロナ禍で中止となった。
羽生消防団の休止により地域の防災力低下が懸念される中、第5分団の「沖洲」「八木蒔」「浜」の各区消防団員が見守り活動などの支援を続けた。活動再開を促すため、市関係者らは小まめに足を運び、元団員らと面談を重ねた。
25年12月12日には、元団員と会合の場を設け、これまでに11人が復帰の意向を示した。今月末までに再入団届をまとめて市に提出する考え。今後、消防備品の確認や活動再開へのスケジュールを練るため、4月までに再度、意見交換を行う。市担当者は「丁寧な話し合いを重ね、一人でも多くの消防団員確保を目指したい」と話す。
同市沖洲の農業、70代男性は、空白区をカバーしていた他の消防団に負担がかかっていたとし、「地元は地元の住民や消防団で守るのが基本。活動再開は大変喜ばしい」と安堵の表情を浮かべた。











