歴史刻むJ1初白星 水戸、ホーム開幕戦飾る 観衆9675人、地鳴りの歓声 茨城
新たに刻まれた歴史に、青に染まったスタンドは歓喜に沸いた。サッカーのJ1水戸ホーリーホックは22日、茨城県水戸市小吹町のケーズデンキスタジアム水戸で行われたJ1百年構想リーグのホーム開幕戦で初勝利を挙げた。昨年にJ2制覇と悲願の初昇格を果たした水戸。3戦目でつかんだ国内最高峰の舞台での1勝に、観衆9675人が詰めかけた会場は、サポーターの地鳴りのような歓声に包まれた。
J1昇格後、初のホーム戦。多くのサポーターから期待の声が挙がった。多田圭佑選手のファンという同県日立市南高野町の小学6年、桑野新太郎さん(12)は「ゴールを決めて初勝利を挙げてほしい」と激励した。水戸市鯉淵町の専門学生、前川愛珠さん(21)は「3位以内に入ってほしい」とエールを送った。宇都宮市の会社員、長谷川俊さん(38)は「優勝したときは大号泣だった。結果うんぬんよりも次につながる試合をしてほしい」と話した。
いざキックオフ。同じ昇格組同士の対戦となった一戦は白熱の展開に。前半23分に鳥海芳樹選手が先制ゴールを奪うと、相手もすかさず同点弾。水戸は1人退場で数的不利となったが粘り強く守り、PK戦の末に千葉を下して待望のJ1初白星を飾った。
「やっと勝つことができた。声が枯れるほど応援した」と感情を爆発させたのは福岡県から水戸市に帰省中の公務員、鶴田葵海さん(25)。勝利の瞬間は両手を突き上げ、周囲の観客とハイタッチを交わしながら喜びを分かち合った。昨年のリーグ戦では千葉に2敗していただけに、「よっしゃ。千葉に勝ったぞ」と満足げだった。
先制点を挙げた鳥海選手を筆頭に新戦力が輝きを放った今節。水戸市中原町の大学生、古橋琉衣さん(21)は「新しいメンバーは良い選手だと思う。これからにも期待したい」と、J1水戸のさらなる躍進に胸を膨らませた。
■「J1で立ち止まるな」 闘莉王さん古巣激励 トークショー
J1水戸ホーリーホックOBで元日本代表DFの田中マルクス闘莉王さん(44)が22日、茨城県水戸市小吹町のケーズデンキスタジアム水戸で開かれたトークイベントに登場した。J1初昇格を成し遂げ、大舞台で活躍する古巣を激励。集まった大勢のサポーターを前に「J1で立ち止まっていちゃいけない。やっぱり夢を見ましょう」と声を上げた。
同イベントは水戸のホーム開幕戦前に開催。本間幸司ゼネラルマネジャー(GM)と森直樹フットボールダイレクター(FD)も登壇した。田中さんは2003年に2人と水戸でプレーしており、当時を回想しながら、「今は何よりも誇りに思っている。僕のサッカー人生が変わった」と感概に浸った。
昨年のJ2優勝とJ1初昇格を改めて祝福し、「もう一度僕と一緒に大きな拍手をしましょう」と会場を盛り上げた。











