《ウクライナとともに》茨城県内で暮らす出身者 侵攻4年、残る心の負担 平和への思い強く
ロシアによるウクライナ全面侵攻の開始から24日で4年を迎えた。インフラへの攻撃の影響により首都キーウをはじめ各地で計画停電となるなど、厳しい生活が続く。出入国在留管理庁によると、1月末現在で茨城県では計40人が避難生活を送る。県内のウクライナ出身者らは「尊重し合う社会を」「平和は当たり前じゃないことを知ってほしい」などと、世界平和への思いを改めて語った。
「日本を選んだ理由の一つは安全だから。みんなもそれを大事にして」
同日、同県水戸市立石川小で多文化共生に関する出前授業が行われ、講師を務めたマシチェンコ・ソフィアさん(24)=ウクライナ出身=は児童からの質問に答えた。
マシチェンコさんは2022年に水戸市へ避難し、現在は県多様性社会推進課の会計年度任用職員として働く。母親や祖母、弟などは母国に残っているため、心配は絶えない。
戦争体験などが心の負担となり、24年には心的外傷後ストレス障害(PTSD)と診断された。今の仕事にやりがいを感じていることなどから、現在は回復傾向にあるという。
授業後には「互いに尊重し合う社会を築いてもらいたい」と、思いやりに満ちた世界になることを願った。
ほかにも、多くのウクライナ出身者が県内で生活を送る。県留学生親善大使を務める日本国際学園大3年のトロプチン・ニキタさん(22)は、日本の支援に感謝しているといい、「戦争という残酷なきっかけだったが、国民同士の友情が深まっていけばうれしい」と語った。
一方で「平和は当たり前にあるものではない。(戦争は)日本にも起こり得る」とし、平和に向けて努力することの大切さを強調した。
ウクライナ出身で茨城キリスト教大のジャブコ・ユリア准教授は戦争が長期化している点に触れ、「避難民の言葉の壁などの課題がある」と指摘。さらなる支援の必要性を訴えた。











