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謎の魚 スナビクニン展示 生態不明、個体ごとの模様 平磯で採集 茨城県大洗水族館

身近ながら謎が多い魚「スナビクニン」(アクアワールド県大洗水族館提供)
身近ながら謎が多い魚「スナビクニン」(アクアワールド県大洗水族館提供)


オタマジャクシのような外観の不思議な魚「スナビクニン」が、茨城県大洗町磯浜町のアクアワールド県大洗水族館で展示されている。身近な海に生息し冬に姿を現す魚で、同館の飼育員が1月、同県ひたちなか市の平磯海岸で採集した。色や模様が個体によって異なり、腹には吸盤がある。詳しい生態が分かっていない魚だ。担当飼育員の吉野剛弘さん(32)は「地元にこんな生きものがいると知ってもらえたら」と来館を呼びかけている。

スナビクニンはクサウオ科に属する最大8センチほどの小さな魚。腹びれが変化した吸盤を使って海藻や岩に貼り付き、じっとしていることが多いという。

最大の特徴は個体によって異なる色や模様だ。同館で展示されている5体も水玉模様、筋模様、単色など、外観はそれぞれ異なっている。色や模様の違いは、生まれた場所や育った環境が影響していると考えられているが、詳しいことは分かっていない。

「ビクニン」は尼僧を指す「比丘尼(びくに)」が変化したもので、丸い頭が尼僧に似ていることから名付けられたという。1~2月ごろに姿を現すが、他の時期にどうしているか、寿命の長さなど、詳しい研究は進んでおらず、不明な点も多いという。吉野さんは、観察を続けることで「謎が解けるかもしれない」と期待を膨らませる。

神奈川県から訪れた会社員、市川綾佑さん(31)は「カエルになる前のオタマジャクシみたい」と興味津々の様子で水槽をのぞいた。

同館は海中の生態系を調べたり、水族館での環境再現に役立てたりするため、県内外の海や河口で定期的に調査活動を行っている。スナビクニンは1月の調査で採集し、展示に至った。同館は、身近な生物の調査や飼育を通じて「自然環境や命の大切さを伝えていきたい」と話している。

展示期間は特に設定していないという。



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