茨城ゆかりUFOミステリー 「うつろ舟奇談」原本展示 13日まで 東京・国立公文書館
茨城県ゆかりの江戸時代のミステリー「常陸国うつろ舟奇談」を記す古文書「弘賢(ひろかた)随筆」の原本が、所蔵する国立公文書館(東京都千代田区北の丸公園)で展示されている。UFO(未確認飛行物体)に似ているとして注目を集める円盤状の乗り物や、中から現れたとされる女性を描いた挿絵を見ることができる。13日まで。
うつろ舟奇談は、1803年2月22日、円盤状の乗り物が常陸国の海岸に漂着し、中から女性1人が箱を抱えて現れたという伝説。漂着したのは茨城県神栖市波崎の舎利浜とされる。これまでに複数の古文書で同種の記述が確認されている。
展示されているのは、江戸幕府の幕臣で国学者の屋代(やしろ)弘賢が雑稿を取りまとめた「弘賢随筆」。不思議な出来事やうわさ話を数多く収録し、うつろ舟奇談も文章と挿絵で描いている。
弘賢随筆によると、漂着した乗り物は長さが3間(約5.5メートル)で、上部はガラス障子、底部は鉄板がはめられ、中には不思議な服装の女性がいた。ある古老は「この女性は外国の王女で、どこかへ嫁いだが密通した男がいた。男は処刑されたが、王女は殺すのをためらわれ、虚(うつろ)舟に乗せ生死を天に任せたのでは」と想像する。役所に報告すると莫大な雑費が生じるため、女性を再び乗り物に乗せて沖に流したとされる。
同館職員の新井正紀さんは「当館には面白く、不思議なうわさ話をまとめたような資料もある。展示会をきっかけに、そうした資料のことも知っていただけたら」と話す。同館では挿絵を使用したクリアファイル(税込み400円)を販売中で、売れ行きは好調という。8日は休館。











