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縄や竹ざおで「検地」 茨城大生と市民が再現 那珂

十字に張った水縄の長さを間竿で測る市民と学生=那珂市下江戸
十字に張った水縄の長さを間竿で測る市民と学生=那珂市下江戸


江戸期の史料を踏まえ、領主が年貢の収量を把握するため、土地の広さを測った「検地」を再現しようと、茨城大の千葉真由美教授=日本近世史=とゼミ生など13人は4日、市民約20人の協力を得て、茨城県那珂市下江戸の休耕田で検地を実施した。縄や竹ざおを使った測量の結果はほぼ正確で、当時の技術力の高さに参加者は驚きの声を漏らした。

検地は豊臣秀吉による全国規模の「太閤検地」が有名だが、詳しい技術は謎だった。「検地の技術は口頭で伝わり、細かな記録は残っていない」と千葉教授。検地台帳や検地の様子を描いた絵を研究して道具を再現し、7年前に実測を始めた。

検地はまず、上下逆のほうきに似た「細見(さいみ)」を土地の四隅に立て、その中間に「梵天(ぼんてん)」を立てて長方形を描き、梵天を目印に「水縄」を十字に張る。「十字木(じゅうじぎ)」で縄が直角に交わるか確かめたら、十字の縦横を「間竿(けんざお)」(約180センチ)で測る。

複雑な地形も長方形を作って面積を出すのがミソ。3枚の田をそれぞれ3、4区画の長方形に分割し、区画ごとの広さを合算した。

役人さながらの法被姿で測量に臨んだ学生たちは、2本の縄を垂直に張る作業に苦戦。当時のかけ声もまね、計測係の学生が「長(なが)12間半」と報告すると、「受けたり~」と記録係の千葉教授が応じた。学生に教わって、市民も150年以上前の測量を体験した。

最後に検地の結果をグーグルマップ上の計算と照らして答え合わせ。誤差4歩(約13平方メートル)に迫る田んぼもあり、予想外の正確さにどよめきが起こった。

梵天を立てた秋山耕一さん(73)は「縄を十字に組み合わせるだけで測れるのか疑問だったので、正確さに驚いた」と話した。

千葉教授は「1日300枚測った記録もある。検地の速さや正確さまで再現したい」と意気込みを示した。



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