茨城・阿見町 市制移行見送り 国勢調査、要件の5万人下回る 5年後目指す
来年11月1日に市制施行を予定していた茨城県阿見町は11日、市への移行を見送ると発表した。昨年行われた国勢調査の結果、総人口は4万9689人(速報値)で、要件の5万人を下回った。2030年に予定される次回調査の確定値を受けた後、準備を進める方針。千葉繁町長は記者会見で「これまで同様に進みたい」と述べ、継続して移行を目指す考えを示した。
町は23年11月、常住人口が5万人を超えたことで、25年の国勢調査で5万人を達成できると判断、市制施行の準備を進めてきた。国勢調査に関しては今年2月24日に国に結果の使用を申請。同27日に通知があり、結果が示された。
町によると、昨年10月1日現在の常住人口は5万637人だったが、居住実態を全数調査で確認する国勢調査の結果は5万人を下回った。要因について、町担当者は、住民票を残したまま他市町村に住む人の存在を挙げながら、「制度上の差」と説明した。誤差は想定していたものの、前回20年調査では常住人口に比べ国勢調査の人口が多く出ていたため、「今回の結果のようになる推計はできていなかった」と釈明した。
移行見送りで、町は市制施行準備室を今月で閉じる。26年度当初予算案から関連費約1590万円を減額する修正案を開会中の町議会定例会に提出する。町民に対しては説明会を開く。千葉町長は「とても残念。このような結果になるとは夢にも思わなかった」と肩を落とした。











