仲間と力合わせ竹林整備 依頼受け代行 放置の歯止め願い 茨城・常陸太田のグループ
竹林の管理で困っている人たちに代わって整備を行っているボランティアグループが、茨城県常陸太田市で本格的に活動を広げようとしている。太く成長した竹は切るだけでも重労働。活動を安定的に継続させるために、担い手育成や伐採した竹の商品化にも目を向けながら、竹林放置の歯止めになろうと、所有者からの依頼に汗を流している。
「常陸乃BAM部」(和田祐樹代表)は昨年1月に立ち上げられ、現在の会員は市内外に住む40~60代の男女38人。竹林所有者から依頼を受け、設定した作業日に都合のつく会員5~10人が集まり、チェーンソーや竹用のこぎりで作業する。伐採するのも搬出も重労働になるものの、「依頼主が納得いく状態になるまで整える」がモットーだ。
代表の和田さん(41)は10年以上前から1人で休日などを利用して市内の実家の竹林整備を行っていた。成長の早い竹の勢いには到底追い付けず、竹林整備に関心を持っていた人たちに声をかけ、グループ発足につながった。「チームで取り組むと作業は格段に早い。1人では太刀打ちできなかった竹林が、仲間と力を合わせることで確実に変わっていく」と振り返る。
6日には同市水府地区で作業を実施した。高さ15~20メートルにもなる竹を相手にするため、倒れる方向を誤れば人や家屋に危害を及ぼす危険があり、ロープや滑車を使いながら、倒す方向をコントロールするなど安全を最優先に取り組んだ。
人手が足りないことや、整備で生まれる竹材を利用した商品開発が課題だ。安全で効率的に整備を行うための機材や、竹のストックや炭を作る場所も必要だ。活動を知ってもらうためにPR動画を撮影したり、「常陸乃BAM部通信」として交流サイト(SNS)で発信したりしている。
会員募集中として活動への参加を呼びかけ、活動を継続のための安定した運営体制構築を目指している。
和田さんは「竹林を整えることで空気と光が土地に行き渡り、整備した現場全体が心地よく変化し、自然にも人にも穏やかな活性化が生まれる」と竹林を見上げる。竹の成長は早く「竹の生命力を資源に変えることで天然資源として活用したい」と話す。
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