児童書、最後の寄贈 ソロプチミスト水戸、6月解散 50年累計1万5000冊超 茨城県立図書館
茨城県水戸市の女性ボランティア団体「国際ソロプチミスト水戸」(加藤紀子会長)は18日、県立図書館(水戸市三の丸)に児童図書を寄贈した。約50年間にわたり計1万5000冊を超える図書を贈り続けてきたが、同団体が6月末で解散するため、最後の寄贈となった。加藤会長は「最後になるのは名残惜しい。多くの子どもたちに読んでもらえればうれしい」としている。
国際ソロプチミストは、専門職や管理職の女性たちで組織する世界的な奉仕団体。ソロプチミスト水戸は1976年に誕生し、女性と女児の生活や地位向上とともに、図書館への児童図書寄贈や桜の苗木寄贈、女性の表彰など地域貢献活動に尽力してきた。しかし、会員の減少や高齢化などで活動継続が難しいと判断し、6月末で解散し、50年の活動の歴史に幕を下ろすことが決まっている。
同館に児童図書を寄贈するのは、1979年の「国際児童年」から始まり、今年で48回目。寄贈冊数は累計1万5618冊に上る。
当初は県内の小中高校に協力を呼びかけ、家庭で読まれず保持されている本を収集して寄贈。97年からは新刊本を購入し贈っていた。絵本をはじめ、政治や歴史、自然、科学、文学と幅広い分野を網羅。メンバーらが社会情勢なども踏まえ、その年に贈る図書を決めてきた。
最後の寄贈となる今回は仕事や防災、福祉からプログラミング、生成AI(人工知能)まで多彩なテーマの資料集や図鑑、絵本など34冊(8万円相当)を選定。社会や理科の学習に役立つ資料を中心に、「子どもたちがより良い未来を生きることができるようにとの願いを込めた」(加藤会長)という。
同館で開かれた贈呈式には、加藤会長ら会員6人が出席。戸祭勝典館長は「50年という長い間、児童図書を寄贈いただき感謝の言葉しかない。大切に活用したい」と述べた。
加藤会長は「子どもたちのためにと、ささやかな思いで続けてきた。先輩方から受け継いできた大切な取り組みで、最後になるのはとても残念。また別な形で力になれれば」と話した。
今回の図書は4月から貸し出し開始予定。











