茨城県内各地で小学校卒業式 日立・櫛形小で学校最後 大子・さはら小、1人だけの式典
茨城県内の多くの小学校で19日、卒業式が開かれた。日立市十王町伊師本郷の市立櫛形小(芳賀友博校長)では学校の統廃合に伴う最後の式典があり、大子町左貫の町立さはら小(野村仁校長)は在校生20人がただ1人の卒業生を送り出した。
櫛形小は統合に伴って本年度で閉校する。最後の卒業式で、6年生119人が中学校生活に向け新たな一歩を踏み出した。
式辞で芳賀校長は「夢の実現に向かって頑張って」と激励。一人一人名前を読み上げられた6年生は元気な声で返事し、卒業証書を受け取った。けがで壇上に上がれない児童に対しては、芳賀校長が座席前で卒業証書を手渡した。
卒業生は保護者に見守られながら会場を後にし、教室で同級生と交流を深めた。
式典後、卒業生の野崎壮恭さん(12)は「名残惜しいが、楽しかった。友達や思い出を心の中で大切にしていきたい」と話した。
同校と市立山部小は統合され、来年度に市立十王小として新たに開校する。
さはら小は1人だけの卒業生、小泉惺成さんを送り出した。式辞で野村校長は「6年間で多くを学び、多くの人と出会い、きょうのあなたがいる」との言葉を贈った。式典後にはお別れセレモニーがあり、小泉さんが地域住民や家族に感謝の言葉を述べ、在校生20人は小泉さんに一人一人メッセージを送った。会場は温かな空気に包まれた。
同校児童は10数年前から模擬会社を作り、地域の農家などの協力で特産の茶葉などを生産、道の駅や奥久慈茶の里公園で販売してきた。さまざまな体験活動は全校児童で話し合う「さはらっ子総会」で決めている。
セレモニーで小泉さんは駆けつけた地域住民に「皆さんに支えてもらい、お陰で貴重な体験ができ、たくさん学べた」と感謝の気持ちを示し、在校生は「いっぱい遊んでくれてありがとう」などと思い出を語った。
県教育委員会によると、この日、県内で卒業式を迎えたのは公立小235校、私立小1校、私立中1校だった。











