津波避難高台が完成 神栖・舎利浜地区300人収容 茨城
茨城県神栖市波崎の海沿いに広がる舎利浜(しゃりはま)地区に、津波避難施設の高台が完成した。地区の集落部では津波襲来時に約1~2メートルの浸水が予想されており、避難困難者の解消を目指して昨年4月から建設が進められていた。竣工式が27日に行われ、木内敏之市長らがテープカット。住民の安全を守る施設の完成を祝った。
「舎利浜生命(いのち)の丘」と名付けられた施設は高さ5メートルで集落内に造られた。周辺の標高は約5メートルで、施設の頂上部分は海面から約10メートルの高さになる。市のハザードマップによると、津波襲来時の浸水は1メートル程度と予想される。
頂上部分の避難スペース(400平方メートル)は階段やスロープを使って登ることができ、約300人の収容が可能。地区には約230人(2月末時点)が居住しており、住民に加えレジャー客らの避難も想定した。
ベンチは座面を上げると物を収納できる仕様になっており、水やトイレットペーパーを保管する想定。あずまやには太陽光パネルが設置され、スマートフォンなどの充電が可能。スロープの踊り場にはマンホールトイレも設置した。
総工費約3億5000万円。市内に拠点を置く企業からの企業版ふるさと納税による寄付なども活用した。
竣工式で木内市長は「東日本大震災を教訓に、津波避難困難区域の安全確保へ整備を進めてきた。今後も市民の安全安心のため尽力する」とあいさつ。稲葉修区長(67)は「津波が来た時、どう避難するのか意識を高めてもらえるのでは」と話した。










