「小さなことから始めて」 ノーベル平和賞受賞者 ユヌス氏講演 茨城・境
2006年のノーベル平和賞受賞者で元バングラデシュ暫定政権主席顧問のムハマド・ユヌス氏(85)が27日、茨城県境町の町中央公民館で講演し「始まりは小さくていい。みんなが『自分事』として考えるようになれば、取り組みはどんどん伝染し、世界は変わる」と訴えた。
ユヌス氏は、銀行が融資しない農村部の貧困女性に対し、担保なしで少額を貸し出して自立を手助けする「マイクロクレジット」の取り組みを展開してきた。収支の成り立つ仕組みを通じて社会課題に向き合う「ソーシャルビジネス」の理念を提唱している。
ユヌス氏は、取り組みを通じて生活に余裕が出て、教育にお金を回せるようになると主張。「それぞれの創造性を発揮して、自分自身が何かを始めるきっかけになれる」と述べた。
講演は、25年の大阪・関西万博で行われた催しの主催者で、NPO法人のアース・アイデンティティー・プロジェクツ(河原裕子代表)が橋渡しし実現。催しには町の小学校が茨城県代表として参加していた。
ユヌス氏は講演後、町立境小や町内の「あお学園保育園」を訪れ、桜の苗木を記念植樹した。










