茨城・石岡市長、議会を解散 前議員「責任転嫁だ」 市民は対立に憤り
茨城県石岡市議会の市長に対する不信任決議を巡り、谷島洋司市長(63)は27日、議会解散を選択した。午後2時に谷島市長から解散通知が村上泰道議長(47)に手渡され、市議会は即解散となった。一部の前議員は「解散は責任転嫁だ」などと谷島市長を批判。「(選挙後に)同じ顔触れが並んでもめるだけなら税金の無駄遣い」とし、市政の両輪の対立自体に憤る市民の声も聞かれた。
市議会解散を受け、本来市長を支持する会派に属しながら不信任に賛成票を投じた前議員は「市長はこの6年間、具体的な成果を何一つ出せていない。石岡をどうしたいのか、将来像が欠如している」と断じた。さらに「解散でやり直すのではなく、市長が辞職し市長選で市民に信を問うのが筋。解散は責任転嫁だ」と市長の判断を批判した。
採決時に退席した別の前議員は「市長と議会の関係は最悪。5年、10年後の石岡を考えると、この状況は非常にマイナスだと思う」と憂慮。解散という決断には「疑問が残る」とした。
不信任案に反対した前議員は「市民から市長が悪いという話は聞いたことがない」と強調。「これからも自分は市民の声を聞き、できることをやるだけ」と、淡々と語った。
こうした市政の喧騒を厳しい目で見つめている市民は少なくない。
同市八郷地区で農業を営む60代男性は、「(市長と議会が)ずっとつぶし合いをしている」とうんざり顔。選挙に多額の公費を使っても、また同じ顔触れが並んでもめるだけなら税金の無駄遣いとし「若者が残るような活気ある街にしてほしいのに、けんかばかりしていては話にならない」と憤りをあらわにした。
同市大砂の20代女性は「誰に投票しても街が変わるとは思えず、市政(の両輪)に正直期待していない」と切り捨てた。
市議会、市長がともに放った「伝家の宝刀」。市民からは、混迷極める市政を動かすための確かなビジョン、そして二元代表制の正常化が求められている。











