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ITと看護の人材育成へ 茨城県立大学校2校が開校

情報テクノロジー大学校の新棟を内覧する大井川和彦知事(左)ら=水戸市下大野町
情報テクノロジー大学校の新棟を内覧する大井川和彦知事(左)ら=水戸市下大野町
入学式で誓いの言葉を述べた中武美都さん(中央)=笠間市鯉淵
入学式で誓いの言葉を述べた中武美都さん(中央)=笠間市鯉淵


茨城県立大学校2校が開校した。9日、県立情報テクノロジー大学校(水戸市)で開校式、県立看護大学校(笠間市)で初めての新入生を迎える入学式がそれぞれ開かれた。

■即戦力の養成に期待 情報テクノロジー大学校

あらゆる分野でデジタル化が急速に進む中、即戦力となる情報技術(IT)人材を育てようと、県立情報テクノロジー大学校(水戸市、鈴木麻美学校長)が開校した。記念式典が9日、水戸市下大野町の同校新棟で開かれ、大井川和彦知事ら関係者がテープカット。新施設の内覧を行い、次を担う人材の養成に期待を込めた。

大学校の前身は2005年に開校した県立産業技術短期大学校(IT短大)。従来の専門課程(2年制)に加えて、新たに希望者が試験を経て進学できる「応用課程」(2年制、定員60人)を設け、計4年間学べるように改編した。

専門課程のコースも増やした。従来の「情報システム」「情報管理」「情報セキュリティ」の3コースのほか、生産現場のIT化に特化した「ITエンジニア」、ウェブシステムの開発や構築を学ぶ「情報サービス」の2コースを加えた計5コース(各コース定員20人)に拡充。具体的な就職を念頭に置く実践的カリキュラムで、製造や小売、金融といったさまざまな業界でのIT人材の需要の高まりに対応する。

開校に合わせて新棟を建設。鉄骨造3階建て、延べ床面積約5077平方メートル。コンピュータ実習室やCAD実習室、制御実習室などを整備した。生産ラインのプログラミングや、産業用小型ロボットの制御などを学ぶことができる。

この日の式典で、大井川知事は「IT企業だけでなく、あらゆる業界を支える人材を輩出する学校にしたい」、鈴木学校長は「どこの企業も人材確保に苦戦している。優秀なIT人材の地元の採用につなげたい」と意欲を示した。

本年度は専門課程に87人、応用課程に21人が入学する。

■医療高度化に対応 4年制の1期生入学 看護大学校

県内初の4年制の看護専門学校「県立看護大学校」が、笠間市鯉淵に開校した。前身の県立中央看護専門学校の3年を1年延長し、医療の高度化に対応できる人材育成を進める。入学式が9日、同校で開かれ、看護学科(4年)と助産学科(1年)の計59人の1期生が出席。医療の道へ一歩を踏み出した。

大学校は、1954年創設の専門学校から改称し、今月開校。看護学科には定員の40人が入学した。県医療人材課によると、従来の修業年限を1年延長することで、履修する専門科目の単位が112となり、大学平均の99を上回るという。より高度な講義や豊富な臨地実習により、即戦力の人材育成や離職防止が期待される。

4年制化によって大学卒業と同等の「高度専門士」を取得できる。公立専門学校で看護学科を4年にするのは全国で4例目。

医療現場では医師の働き方改革に伴い、医療行為の一部を看護師へ移管する動きが進む。高齢化の深刻化も重なる中、看護師の人材の確保が大きな課題となっている。

この日の入学式で、市毛啓子学校長は「より高度で体系的な教育を担う機関として、その責務を一層重くするもの」と、大学校の役割を強調した。さらに保護者や在校生が見守る中、看護学科の中武美都さん(18)が入学生を代表し、「地域社会の皆さまの健康の担い手となるべく精いっぱい努力する」と誓った。



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