【映画】
『鋼の錬金術師 完結編 最後の錬成』最速レビュー 山田涼介「“エンターテインメント”をお持ち帰りいただければ」

映画『鋼の錬金術師 完結編 復讐者スカー/最後の錬成』(C)2022 荒川弘/SQUARE ENIX(C)2022 映画「鋼の錬金術師2&3」製作委員会


 人気グループ・Hey! Say! JUMPの山田涼介(29)主演による、映画『鋼の錬金術師 完結編 復讐者スカー/最後の錬成』。2017年12月に公開された実写映画『鋼の錬金術師』の続編であり、堂々の完結編二部作が完成した。このほど、前編『復讐者スカー』の公開日となる今日20日に、後編『最後の錬成』(6月24日公開)の最速レビューを、今作で主人公・エドワード・エルリック役を演じ切った山田のコメントとともに紹介していく。



【動画】キャラクターの魅力に迫る『PERFECT GUIDE』公開



 2001年に月刊『少年ガンガン』(スクエア・エニックス刊)で連載がスタートした原作は荒川弘氏による唯一無二でダークな世界観と個性豊かなキャラクター、重厚な人間ドラマが支持され、全世界シリーズ累計8000万部を超える大人気作品となった。錬金術で禁忌とされる人体錬成を行った2人の兄弟・エドワードとアルフォンスの壮大な冒険を兄弟愛のみならず家族愛、仲間との絆などさまざまなメッセージとともに描いている。



 今作では、すべてのホムンクルスの生みの親である“お父様”と、エドとアルの父・ホーエンハイム(内野聖陽)の因縁、“お父様”がもくろむ“約束の日”におけるエドやアル、マスタング大佐(ディーン・フジオカ)らによる壮絶な戦いなど原作ラストまで駆け抜ける。自身が原作ファンでもある山田も「最後まで描き切れたうれしさが第一。楽しみにまってくれた方にもようやく観ていただくことができてよかったです」と心を踊らせている。



 進化したCGをフル活用したアクションのなかでも注目すべきはクライマックス、エドと自分の姿となった若いお父様の一人二役を演じた山田による死闘シーン。「この作品に限ったことではないですが、どこに力を入れて、力を抜いてなどはなく、常に全力。演じる上での僕の使命」と徹底したプロフェッショナルぶりをみせる山田だが「お父様を演じるときは完全に僕ひとりで誰もいないなかで叫んで暴れて。エドを演じるときも誰もいない。撮影をしている身としては、完成作を観る一番の楽しみでもあるし、どんなクオリティで原作が再現されているか原作ファンの方にも楽しみにしてほしい」とこのシーンは特に力が入ったよう。



 そしてお父様の姿になるべく超ストイックなトレーニングによって、今までの山田のイメージを覆す肉体改造を行っており、その変ぼうには驚かされる。人ならざるものであるお父様を演じる上で「無機質ななにかを演じるのは難しく苦労しました。特殊メイクを落とすのも大変で、体に血管もつけたりしていたので、お父様の姿のまま家に帰り、お風呂にも入らず…。次の日楽でした(笑)」と山田が心血を注いだ山場から目が離せない。



■栗山千明、寺田心、絶妙なキャストティングが光るパート3



 前編から新たなキャストとして加わったエドの命を狙う、スカー役の新田真剣佑、東の大国シンよりやってきたシン国第十二皇子のリン・ヤオ役の渡邊圭祐、リンの臣下ランファン役の黒島結菜、そしてアメストリス軍の大総統キング・ブラッドレイ役の舘ひろし、エルリック兄弟の父親であり完結編で最も重要な鍵を握るヴァン・ホーエンハイム、そしてホムンクルスの生みの親でもある“お父様”役の内野聖陽などベテランから若手までバラエティー豊かなキャストによる熱演が繰り広げられる。



 この後編から印象的な活躍をみせるのが“約束の日”について手がかりを得るため、北壁ブリッグズ砦を訪れたエドを迎えるのが国家錬金術師アレックス・ルイ・アームストロング少佐の姉で“氷の女王”の異名を持つオリヴィエ(栗山千明)。荒川氏も栗山の起用が発表された際には「お祭りだった」というほど再現率は折り紙付き。その美しく勇ましい姿は思わずみとれてしまう。



 さらに寺田心演じる“傲慢”のホムンクルスであるプライドは、かわいらしい見た目に反して恐ろしい強さでエドたちに牙をむく。山田も寺田以外のキャストは考えられないとし「一緒に演じていても『そうくるんだ』と面白かった。心君がプライドを解釈して演じている姿に、だいぶ年下だけど、『役者さんだな』と感銘を受けました。裏では卓球したり、子守りみたいな感じで遊んでいましたが、あの年齢でも役者さんとしての顔をもっている」と感心している。



 今回、約4年ぶりの曽利文彦監督とのタッグについて「2や3をやりたいとおもったのは曽利監督だったから」と言い切る山田。「特殊な撮影なので、カット割が細かくて芝居がしづらい。どんな泣き芝居も何度も演じる必要がある。それをつなげていく作業は大変だけど曽利監督にはブレないビジョンがあると1作目で感じました」といい、現場では他のキャストと監督との橋渡し役も買って出た。この山田と曽利監督の絶対的な信頼関係があってこその実写版『ハガレン』ともいえる。



 「『鋼の錬金術師』を観たことのない方でも魅力に触れられる二部作になっています。ストーリーがはっきりしていて、各キャラクターの生き様、この『最後の錬成』ではその部分がより光り輝いているのかな。強く生きる、かっこいい人間たちの勇姿を映画館で観て“エンターテインメント”をお持ち帰りいただければと思います」。

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