【映画】
柳楽優弥×黒島結菜、獄中サスペンス『夏目アラタの結婚』実写化 監督は堤幸彦

映画『夏目アラタの結婚』9月6日公開(C)乃木坂太郎/小学館 (C)2024映画「夏目アラタの結婚」製作委員会


 『医龍-Team Medical Dragon-』など、多岐にわたるテーマを緻密な人間描写を通じて表現することに定評がある乃木坂太郎氏が2019年から「ビッグコミックスペリオール」(小学館)で連載し、今年1月に完結した『夏目アラタの結婚』が、主演・柳楽優弥、ヒロイン・黒島結菜で実写映画化。9月6日より全国公開される。監督は、堤幸彦が務めた。



【動画】映画『夏目アラタの結婚』特報映像



 日本中を震撼させた連続殺人事件の遺族から相談を受け死刑囚に会いに行く元ヤンキーで児童相談所の職員である主人公・夏目アラタ役を柳楽。物語の鍵を握る“品川ピエロ”の異名をもつ連続殺人犯にして死刑囚の品川真珠役を黒島が演じる。



 連続殺人犯の死刑囚にプロポーズすることから始まる衝撃の獄中サスペンス。事件の真相を探るために真珠に結婚を申し込むも、彼女に翻ろうされ続けるアラタを演じる柳楽は、「今まで自分が演じたことがない役柄」に挑んだ。



 一方、黒島も過去の天真爛漫で爽やかなイメージからは想像もできないキャラクターで、新たな一面を見せる。コミックス上でも印象的な真珠の大きな特徴が、笑う時に映る“ガタガタの歯並び”は、「原作にある不気味さや怖さをしっかりと表現するために、特徴的な真珠の歯はマウスピースを作りました。何度も試作し、納得できるものができたと思います」と黒島。スタッフとともに5ヶ月かけて再現し、原作のイメージに沿った衝撃的な姿で人々を恐怖に陥れるリアルな真珠を好演している。



 解禁となった特報映像は、主人公・夏目アラタ(柳楽)が「俺と結婚しようぜ」と黒島演じる連続殺人犯・品川真珠にプロポーズする言葉から幕を開けます。“品川ピエロ”の異名で日本中を震撼させ、死刑囚として収監されている22歳の品川真珠。元ヤンキーで児童相談所の職員である夏目アラタは、連続殺人犯・真珠のもとを訪れ、突如“獄中結婚”を申し出るのだが…。



 一方の真珠はガラス越しにアラタに迫りながら「もう絶対離れないから」と恐ろしい目つきでアラタを見つめたかと思いきや、ガタガタの歯を出しながらピエロさながらの不敵な笑みを見せます。アラタを翻弄する真珠のその表情からは底知れぬ恐怖が…。「これから、その経緯をお話します」と語りかけるのは、特報全編にわたってナレーションを担当した声優・緒方恵美。獄中結婚する衝撃の展開から、この先に、どんな展開が待っているのか。アラタと真珠の駆け引き、その告白から予想だにしない結末が訪れる。



 児童相談所職員と連続殺人犯の獄中サスペンスというかつてないテーマを「TRICK」シリーズや「SPEC」シリーズなど堤監督がどのような映像で描くのか注目だ。



 あわせて解禁となったティザービジュアルは、黒いタキシードを着た夏目アラタ(柳楽)とウェディングドレスに身を包んだ品川真珠(黒島)の姿。普通の結婚式のような出で立ちだが「このあと俺は、死刑囚(カノジョ)と結婚する」というコピーと共に、血で書かれたハートマークが不吉に描かれている。まさに、そのプロポーズは死に変わる、二人の前代未聞の獄中結婚を象徴するビジュアルとなっている。



■柳楽優弥(夏目アラタ役)のコメント



 脚本を読ませていただき、夏目アラタというキャラクターは今まで自分が演じたことがない役柄だなと感じました。同時に、スリリングなストーリーを含めた作品そのものに魅力を感じ、ぜひにとオファーを受けさせていただきました。



 現場では堤幸彦監督を筆頭に「いい作品にしたい」という高揚感を常に保ちながら、毎日撮影に集中することができました。アラタが対峙することになる真珠は、狂気と底知れない怖さをあわせ持つ連続殺人事件の容疑者であり死刑囚です。黒島さんが魅力的に、そしてとてもかっこよく演じられていたので、一緒にお芝居をするのがとても楽しかったです。



 この作品は「もしかしたらありえるかもしれない…」という、ファンタジーとリアリティのギリギリのラインを攻めているところが個人的にはすごく面白いなと感じています。アラタと真珠がどんな結末を迎えるのか。ぜひご期待ください。



■黒島結菜(品川真珠役)のコメント



 私が演じた真珠は、表情がコロコロ変わり何を考えているかわからない、全くつかみどころのない役です。とても難しい役だったのですが、監督の堤さんやスタッフの皆さんが信頼できる方々だったで、のびのび演じることができました。毎日ヘトヘトになりましたが…笑



 原作にある不気味さや怖さをしっかりと表現するために、特徴的な真珠の歯はマウスピースを作りました。何度も試作し、納得できるものができたと思います。ぜひ注目してみてください。



 柳楽さんとの共演はとても久しぶりでした。拘置所でのアクリル板越しのシーンや法廷でのシーンが多く、リアルな距離感のお芝居は少なかったですが、目がとても印象的なので、対面したときに吸い込まれてしまわないよう必死でした。柳楽さんとはエネルギーレベルでお芝居ができたのかもしれないと今になって思います。たのしかったです!一言では言い表せない映画になりました。ぜひ楽しんでいただけたらうれしいです!



■堤幸彦監督 コメント



 原作はミステリアスでスリリング、先が読めないストーリー性にグイグイと魅かれたのですが、それ以上にアラタと真珠の厭世的だけど強烈に愛を求めている姿に痺(しび)れました。映画化では原作に描かれている唯一無二なキャラクターをなんとか立体化したく俳優と頑張りました。



 柳楽氏はすっかり大人になっているのですが、少年のギラリとした視線を保ち続けていて安心しました。そして、アラタの巻き込まれながらも目覚めた心情、それへの葛藤や裏腹な切なさを演じ切るという難役をきっちりこなしてくれました。



 黒島さんは一言「ヤバい」です!見たことない彼女です。ぜひ見てください!



■原作:乃木坂太郎氏のコメント



 柳楽優弥さん、黒島結菜さんの2人が危険な化学反応を起こしそうな匂いを濃厚に漂わせていますね。原作者として真珠の歯並びの再現に本気の映像化を感じました!



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