【エンタメ総合】
ロッチ中岡「カウンセリングしてもらおうかな」、『キングオブコント』悲劇の後日談【オリコン ライターズ】

5日放送『ライターズ!』(日本テレビ系)に出演するロッチ・中岡


 顔出しNGの敏腕ライターたちが、注目タレントの素顔に迫る『ライターズ!』(日本テレビ系/毎週日曜 深1:30)。5日深夜放送は、9日19時からスタートするバラエティ『~この後どうする?密着TV~終わりが始まり』に出演するロッチ・中岡が登場。加藤浩次がMCを務める同番組は、多くの観客を感動させるビッグイベントや生活のすべてを費やすハードな仕事など、様々な“熱狂”の瞬間が「終わった後」に密着した異色のドキュメントだ。普段は見ることのない「祭りの後」の人間ドラマに中岡はどんな衝撃を受けたのか。自身の「キングオブコントの後」の心境も含めて語ってもらった。



【画像】なつかし写真も!『キングオブコント』歴代審査員&MC一覧



■これまで誰も見たことのない「リオのカーニバル」“その後”



 110年ぶりの新入幕での優勝に沸いた大相撲春場所 千秋楽が終わった後から、この番組は始まる――ひとつのドラマが“終わった後”に密着したドキュメントバラエティとして、第49回放送文化基金賞のエンターテインメント部門最優秀賞も受賞した異色作の第2弾がオンエアされる。



 いつもならスタッフロールとともにエンディングを迎えるドラマも、カメラを回し続ければ、そこには連綿と日常が続く風景が広がっている。初回放送ではMCの加藤に「人生の考え方が変わった」とまで言わしめたが、パネラーとして初回に引き続き参加した中岡の目には、どう映ったのだろうか。



 「第1回を鮮明に覚えてます。北九州の荒れる成人式の“その後”を追ってみたら、意外と不良じゃなくて、普通の方々が晴れの日だからと楽しんでいることがわかって、普段目にする映像や情報からは見えないことが見えてくる。今回も、本当にいろんなドラマがありました。特に心に残ったのは、マグロ漁師ですね。ほぼ1年間、船の上で過酷な漁を続けて、ようやく帰ってきた後にどんなことをしたいのか?するのか?僕もロケが多くて、1ヶ月に1週間は海外に行っているから、共感できる部分がたくさんありました」



 特に「コンビニ」のありがたさは、普段の生活では見落としがちだと中岡。



 「海外は夜、店やってないですから。夜中にこんなん買えんねやって、本当に感動しますよ。今回はパネラーの方々(長嶋一茂、松下奈緒、あのちゃんなど)も豪華で、セットはちょっとシンプルでしたけど…その分を全部ロケに突っ込んだ感じがありましたね! だって、リオのカーニバルのその後なんて、これまで誰も見たことない映像なんじゃないですか?あんなに熱狂して、その後、どんな風にして普段の暮らしに戻っていくんやろって」



■『キングオブコント』悲劇の2日後に訪れた奇妙な出来事



 テレビやドラマはカットがかかれば、そこで終わる。どんな映像も、映像であれば「すべて切り取られたもの」という宿命がある。一方、現実は容赦なく続いていく。中岡にとっても、2015年の『キングオブコント2015』は忘れられないドラマであり、そこからいまに続く物語がある。



 「1本目で高得点を取らせてもらって、2本目にまさかの大すべりで、優勝どころか3位という…。あの後、密着してたら面白かったかもしれないですね。たしかに、何かが“終わった”感じはあったんで。僕としては普通にしているつもりでしたけど、後輩に聞いたら『やっぱりおかしかったです』って」



 悲劇から2日後、そんな中岡に奇妙な出来事が起こる。



 「新幹線に乗ってたら、後部座席のすきまから、すっと手が伸びてきたんです。見たら指先に名刺が挟まっていて、○○カウンセラーって書いてあるのがわかりました。受け取ってめくると、裏に『大丈夫ですか?』って手書きの文字がありました。『キングオブコント』を見て状況を知っていたからか、それともぼくが無意識におかしかったからか、わかりません。でも、不思議でしたね。結局、そのままでしたけど、一瞬『カウンセリングしてもらおうかな』って、頭をよぎりました」



 中岡はその後、『世界の果てまでイッテQ!』(日本テレビ)で一躍人気者に。海外を飛び回っているが、帰国後は「また行きたい」とうずいたりするのだろうか?



 「いや…ないです(笑)。体もしんどいですから。でも、コロナ禍でしばらくロケがなかったときは、やっぱり『また行きたいな』とはなりましたね。というのも、国によって挨拶の仕方だったり、仕事の仕方だったり、本当にまったく違うんです。今までがなんやったんやろうって、それこそ考え方が変わるというか、新鮮ですよ」



 最近行ったエチオピアも心に残っているという。



 「かなりディープな国で、大変なロケでしたけど、最高でした。まず、暮らしている人がすごく明るいんですよ。車に寄ってくるので窓を開けると『マネー』ってお金をたかってくる。そんな国は世界にたくさんあるんですけど、エチオピアの『マネー』は、とにかくポップで悲壮感がなくて満面の笑顔で言ってくるから、こっちも思わず笑顔になってしまうような素敵な『マネー』でしたね。関東と関西で文化が違うように、同じアフリカの国でも、国によって文化や風土はガラッと異なります。その辺は、実際に行ってみないとわからないことかもしれないですね」



■テレビ収録の“その後”の異様な光景



 行ってみないとわからない。たしかに、何かのアクションを起こせば、そこからドラマが始まり、やがて終わりを迎えても、それはまた別の何かの始まりにつながっていく。今回のオンエアでは、80歳にしてマグロ漁師としてデビューした男性の“終わりと始まり”にも密着している。



 「そんなことあるんやなって。なんでもやる気になれば挑戦できるって意味では、ぼくはフィールドホッケーのアンバサダーをやらせてもらっているので、今度のパリオリンピックに応援に行こうと思ってます。ただ…ホテルめっちゃ高い!想像の5倍くらいします!まあ、それは頑張るとして、やっぱりスポーツにしろドラマにしろ、なんでも始まりと終わりで区切れるものじゃないです。今回のオンエアでは相撲部屋にも密着していて、そこにも普段テレビに映らないような風景や暮らしがあるんです。『こんなんなんや』って驚きがあるし、知らなかったことや意外な日常に触れることで、より身近に感じられましたね。テレビの収録の後とかも、密着してみたら面白いかもしれないですね。『ありがとうございました~』って笑顔の後に、ピンマイク外してすーっとみんな去っていきますから(笑)。あれはちょっと異様な光景ですよ」



 これからもさまざまな“その後”を見て見たくなる『~この後どうする?密着TV~終わりが始まり』。ひと言で表すなら、「終わらない番組」であってほしいと中岡。ゴールデンタイム初進出となる第2弾のオンエアには、あっと驚くドラマと感動が待っている。

(取材・文/マイティ・M)



※取材の模様は、5日放送の『ライターズ!』(日本テレビ 日曜深夜1:30)でもご覧いただけます。放送後はTVerでも期間限定で配信されます。

関連記事


最近の記事

茨城の求人情報

全国・世界のニュース