2017年6月26日(月)

【デスク日誌】「共謀罪」法の運用注視

去る15日朝に成立した「共謀罪」法。委員会採決を省いて本会議に持ち込み、与党が強行採決した。熟議したとは言い難く、後味の悪い結末だった▼この法律を戦前の治安維持法に重ねる論調は根強い。同法は1925年3月19日に成立。10日後には普通選挙法も成立し、硬軟抱き合わせの政治決着を図った。政府としては普選の実施や日ソ国交樹立を契機に、活発化する共産主義運動を鎮圧する狙いがあった▼治安維持法は28年の改正で最高刑が懲役10年から死刑に引き上げられた。その後も改正を重ね、GHQが45年に廃止するまで数万人が検挙され、冤罪(えんざい)で獄死する事件も発生した▼現在の社会情勢は当時とは大きく異なる。世界で続発するテロの報に接するたび「どうして」という思いを強くする。「共謀罪」法は7月11日に施行。賛否を越えて運用を注視したい。 (整理部・吉岡賢)

2017 年
 6 月 27 日 (火)

メニュー
投稿・読者参加
サービス