2019年1月19日(土)

【デスク日誌】引退の涙 にじむ無念さ

横綱稀勢の里が引退した。翌日のフロント面に掲載された大きな写真。唇をかみしめ、遠くを見詰めるようなまなざし、頬を伝う涙に心を打たれた▼「土俵人生において一片の悔いもございません」。記者会見で語った一言に、横綱の誇りを感じた。しかし言葉とは裏腹に、表情には無念さがにじみ出ていた。1枚の写真が全てを物語っていた▼稀勢の里を象徴する形容として「ひたむき」「一生懸命」「愚直」などの言葉が紙面に並んだ。地元茨城の出身で身近な存在だったことはもちろんだが、それ以上に、相撲に打ち込む姿勢が愛されたのだろう▼横綱の引退で、ハラハラ、ドキドキしながら大相撲中継を見る楽しみがなくなってしまった。全国で“稀勢の里ロス”が同じように広がっているかもしれない。これからは指導者となる荒磯の活躍を静かに待ちたい。(整理部・谷津馨)

2019 年
 1 月 19 日 (土)

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