【デスク日誌】手渡しを選びたくなる
初詣に出かける前、さい銭用の小銭を探して財布を開いた。1円玉や5円玉はなく、10円玉の数も心細い。支払いの大半がキャッシュレスで、小銭を使う頻度は減ってきた
▼神社仏閣では、さい銭のキャッシュレス化が進み、2次元コードを見かけることも珍しくなくなった。訪れた参拝先は現金のみ。さい銭を投げ入れると、箱の中で乾いた音が響き、心が和らいだ
▼お年玉の贈り方も変化してきている。民間調査によると、キャッシュレスで受け取りを望む人が増えている。電子マネーやポイントで渡す例も広がる。だが、身近の子どもたちにはお年玉袋に入れて手渡した。受け取る手つきや短いやりとりから、成長が伝わってきた。渡す側も声が弾み、言葉がその場ですぐ返ってくる
▼便利さが進んだ今でも、手渡しを選びたくなる場面が正月には残っている。(整理部・船橋義勝)









