【デスク日誌】狂い出した歯車の行方

紙面制作を終えた後輩が「流れが悪い」と吐き捨てた。一部の記事の到着が予定より遅れ、レイアウトは組み立て直しを余儀なくされた。見出しも写真も決め切れず、作業は落ち着かなかった。やり場のない感情が、言葉となってこぼれたのだろう

▼一筋の乱れが全体に波及する光景はミラノ・コルティナ冬季五輪のフィギュア男子フリーでも目にした。米国の絶対王者マリニン選手は序盤の大技でミスが出て演目の均衡を崩し、以降も転倒が重なってメダルを逃した。一つの失敗が名手の感覚を鈍らせる

▼政界でもずれが露呈した。衆院選で大敗した中道改革連合。立憲民主党と公明党が合流し、新党として歩み出したばかりなのに、いつの間にボタンを掛け違えたのか

▼狂い出した歯車を再びかみ合わせるのは容易ではない。後輩の一言が、その重さを突き付けた。(整理部・船橋義勝)