【デスク日誌】最終戦で歴史動かせ
1-2。試合終了のホイッスルが鳴った瞬間、サッカーJ2水戸の選手らはがっくりと肩を落とした。首位水戸は勝てば優勝とJ1昇格が決まる一戦で、2位長崎に惜敗。大混戦の行方は、最終節の29日ホーム戦で決まる構図となった
▼J2参戦26年の水戸。2011年、番記者となり歴史の一部に触れた。この年は資金難に伴うJリーグの基金から3千万円の借り入れと返済、東日本大震災による活動休止、河川敷にある練習場の冠水…。苦難のシーズンを見守った
▼そんな時期を含め、常にチームに寄り添うのが青いユニホームを着たサポーターだ。今回も遠い長崎の地に駆け付けチームを鼓舞した。その声援は見えないプレッシャーの中、懸命に戦う選手の力となろう
▼運命の大一番を制し、J1に通じる重い扉をこじ開けられるか。歴史が動く瞬間を待ちたい。(報道部・小林久隆)










