【デスク日誌】治療を支える信頼関係
白血病の治療の一つに髄腔内(ずいくうない)注射がある。抗がん剤を背骨の中に注入して、脳や脊髄への白血病細胞の浸潤を防ぐ
▼患者の腰から背骨に向け注射針を刺すため、処置中は何とも言い難い違和感に襲われる。点滴による化学療法が中心となる白血病の治療で、内科医師の技量と経験がものをいう。患者は処置が終わるまでの時間を、祈るような気持ちで耐える
▼埼玉県立小児医療センターで、髄腔内注射を受けた患者1人が亡くなった。2人も重度の障害を負う。3人の髄液から髄腔内注射には使われない薬剤「ビンクリスチン」が検出された。病院内では厳重に管理していたという
▼回復を目指して治療に臨んでいた患者たちの心情を考えればいたたまれない。長期間の治療を支えるのは、患者と医療機関側との信頼関係だろう。早急に原因が究明されることを望む。(整理部・菊池敦史)









