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ガソリンスタンドの営業再開に向け、一輪車で泥を運び出す従業員ら=15日午後、常陸大宮市野口、吉田雅宏撮影
台風19号 県内、浸水1300棟超 死者2人に 堤防決壊12カ所

2019年10月16日(水)

那珂川や久慈川などが氾濫した台風19号による被害で、県災害対策本部は15日午後3時現在で、常陸大宮や常陸太田など県内13市町で床上浸水計1063棟、筑西、神栖など17市町で床下浸水計313棟に上ると発表した。那珂川沿岸の広い範囲で浸水した水戸市のほか、大洗町や城里町などの浸水被害は調査中で、全容はなお明らかになっていない。12日に強風で転倒し重傷だった桜川市の男性(85)が死亡し、県内の死者は2人、行方不明1人、負傷14人となった。


11市町で計329人が消防や自衛隊、県警などのボートやヘリで救助された。同本部によると取り残された人はいないとみられる。

県が県建設業協会と協力して小型無人機ドローンを使い、県内河川を調査した結果、堤防決壊は5河川計12カ所と分かった。内訳は国管理の那珂川3カ所(常陸大宮市野口・下伊勢畑、那珂市下江戸)、久慈川も3カ所(常陸大宮市富岡・塩原・下町)。県管理では藤井川2カ所(水戸市藤井町・成沢町)、里川2カ所(常陸太田市茅根町・常福地町)、浅川1カ所(常陸太田市松栄町)、県管理の久慈川1カ所(常陸大宮市小貫)。

このほか、涸沼川(茨城町)、桜川(つくば市)、西仁連川(古河市)など計29カ所で越水が起きた。

国土交通省常陸河川国道事務所は13日夜から、決壊した堤防の復旧工事を開始した。

避難所は15日午後2時現在で、6市町14カ所でいまだ開設され、6市町で37世帯計338人が避難している。内訳は水戸市164人、常陸大宮市92人、常陸太田市55人、大子町24人。

県と市町村は被災者に公営住宅を提供する準備を始めた。提供可能戸数は同午後1時時点で942戸(県営667戸、市町村営275戸)となっている。

水道の断水は15日午後2時現在、常陸大宮市の1万2800戸(3万3200人)を最高に、大子町7288戸(1万1703人)、水戸市200戸。水戸市では停電も約700軒で続いている。

鉄道はJR水郡線常陸大宮-郡山間を除き、全線で平常運転。高速道路も全区間で通行止めが解除されたが、常磐道水戸北スマートインターチェンジは閉鎖されている。

公立学校は16日、水戸市の小中・義務教育学校の計3校と鬼怒商高、常陸大宮高、水戸飯富特別支援学校で臨時休校が続いている。

浸水被害に遭った県内各地では15日、住民が後片付けや清掃に追われた。浸水が続く水戸市の那珂川沿岸ではポンプ車による懸命の排水が続いた。(三次豪)

【台風19号、県内被害】
死者 2人
行方不明者 1人
けが人 14人
床上浸水 1063棟
床下浸水 313棟
避難所の避難者 338人

(15日午後3時現在、県まとめ)

【市町村別の建物被害件数】
▽一部損壊2
潮来1、小美玉1

▽床上浸水
常陸大宮468、常陸太田373、大子149、筑西19、ひたちなか、神栖、茨城各11、那珂9、結城4、常総3、鉾田、八千代各2、桜川1

▽床下浸水
常陸大宮87、筑西51、神栖49、北茨城、大子各24、茨城、常陸太田各16、ひたちなか11、つくば9、桜川、鉾田各7、結城5、古河、坂東各2、下妻、常総、小美玉各1
(15日午後3時現在、県まとめ。水戸市、大洗町、城里町など調査中)

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台風19号の被災者を支援するため、県社会福祉協議会(社協)は、災害ボランティアの参加者を募集している。16日には大子町へのボランティアバスを水戸発着で運行する。

ボランティアの活動内容は、被災家屋の片付けや土砂出しなど。集合場所は、水戸市三の丸の県三の丸庁舎敷地北側、水戸税務署寄りの場所。

午前7時半に出発する。定員40人で、先着順に受け付ける。出発地点の近くに自家用車を止める駐車場を用意する。

問い合わせは県福祉指課TEL029(301)3157へ。

台風19号で決壊した那珂川、久慈川の2河川で広範囲に浸水被害が広がっている様子が把握できる人工衛星写真を、防災科学技術研究所(つくば市)が公開している。被災前と被災…

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