塩作りを交流の場に
○…「塩作りを学び、角折の土地を大事にしてほしい」と話すのは、はまなす塩づくり体験実行委員会(鹿嶋市)の名雪晃委員長。同市角折地区には、塩作りで富を築いたとされる文太長者の民話が残る。
6月上旬には、市立はまなす公民館などで塩作りの体験が行われた。日差しが照り付ける中、地元の小学生らが海水約6トンを煮詰め、塩を完成させた。「地域交流の場として、子どもたちに(後世まで)つなげていってほしい」と期待を込めた。(三)
○…県内アユ釣りが解禁となって1カ月。「アユの遡上(そじょう)は例年並みか微増という感じ」と話すのは大北川漁協の斎藤満代表理事組合長。サイズは前年同期に比べてやや小さめだという。
今年はアユ釣りの間口を広げるべくルアー釣りを解禁した。川幅が狭く、元々餌釣りが多い大北川だけに、友釣りとの共存も可能と判断した。産卵場の造成や放流で環境を整えてきたが、「なかなか難しい」と現状を打ち明け、「若い人たちが新しい釣り方で来てくれれば」と期待する。(芳)
○…「信頼される看護師に成長してほしい」。大成女子高の額賀修一校長は看護科の戴帽式で、真新しいナースキャップを授かり、看護の道へ一歩踏み出す生徒たちにエールを送った。
同高は創立時から日本古来の礼儀作法「小笠原流礼法」を授業に取り入れている。「礼法の基本は他の人を思いやる心」とし、相手を尊重することやコミュニケーションの大切さを説く。「心を込めた立ち振る舞いで礼儀を尽くせば、信頼関係が生まれ、実り多い実習につながる」(朝)