2018年6月18日(月)

【論説】W杯、日本あす初戦 鹿島勢の活躍にも期待

サッカーのワールドカップ(W杯)ロシア大会が開幕し、6大会連続出場の日本は19日、コロンビアとの初戦に臨む。決勝トーナメント進出に向け、選手の奮起に期待したい。鹿島アントラーズからはDFの昌子源、植田直通がメンバー入りしているほか、元鹿島のMF柴崎岳、FW大迫勇也がおり、晴れの舞台でチームの要として力を発揮し、日本を勝利へ導いてもらいたいところだ。

1次リーグH組の日本は19日夜のコロンビア戦に続いて、24日にセネガル戦(日本時間25日未明)、28日にポーランド戦に臨む。6月7日に発表された世界ランキングは日本が61位、コロンビア16位、セネガル27位、ポーランド8位。ランキングは日本を大きく上回る強豪チームが顔をそろえるが、本番で何が起きるか分からないのがW杯だ。初戦で勝利を収め勢いに乗りたいところだ。

日本は開幕直前に監督を交代しW杯に臨むことになった。西野朗監督の下、新たなスタートを切った。その力が試される国際親善試合では、5月30日のガーナ戦、6月8日のスイス戦ともに2-0で良いところなく敗れた。国内ではW杯の盛り上がりに影を落とす結果となった。

その重い空気を変えたのが12日のパラグアイ戦だ。W杯開幕前、最後の強化試合で日本は、前半1点をリードされたものの、後半に4点を挙げて逆転。西野監督は3戦目にして初白星を挙げ、チームもムード良くW杯に臨めることになった。

この試合では鹿島の昌子、植田と柴崎がフル出場。大迫も後半途中から加わり、力と存在感を見せつけた。逆転勝利への一翼を担っただけに、W杯本番でも出場と活躍が十分期待できる。地元鹿嶋はもちろん、県民としても大いに声援を送りたい。

W杯では初のメンバー入りを果たした昌子は兵庫県出身で、鋭い読みと高いボール奪取能力を備え、2016年から2年連続でJリーグベストイレブンを受賞。同じくDFを組む植田は熊本県出身。抜群の身体能力で力を発揮し、16年のリオデジャネイロ五輪に出場している。

同じく初のW杯メンバー入りした柴崎は青森県出身で、11年から16年まで鹿島で活躍。現在はスペインのヘタフェに所属。大迫は鹿児島県出身。09年から13年まで鹿島に所属し、現在はドイツのブレーメンに活躍の場を移している。前回ブラジルで開催されたW杯にも出場している。

鹿島勢の活躍はもちろんだが、やはり日本の躍進、決勝トーナメント進出が多くの国民、選手自身の願いであることは間違いない。前回のブラジル大会では1分け2敗でグループ最下位に沈んだ。今大会も厳しい見方が多いのは事実。それをはね返すには、監督の采配と選手たちがいかに能力を発揮できるかにかかるだろう。西野監督は1996年のアトランタ五輪で、優勝候補のブラジルを破った指揮官でもある。今も「マイアミの奇跡」として、日本サッカー界では語り継がれている。

ロシアでもぜひ勝利の美酒に酔ってみたい。奇跡ではない。選手たちの個々の力、それを結びつけるチーム力で勝利を収める姿を見たい。勝ち負けだけがすべてではないが、日本のサッカー界に未来を予感させるようなベストの試合を期待したい。

2018 年
 6 月 18 日 (月)

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