次の記事:大井川知事「記憶一切ない」

東海で脱原発サミット 東海村長「闘いこれから」

脱原発サミットで討論する村上達也東海村長(右)らパネリスト=東海文化センター
脱原発サミットで討論する村上達也東海村長(右)らパネリスト=東海文化センター


「脱原発サミットin茨城」が14日、東海村船場の東海文化センターで開かれ、脱原発を訴える村上達也同村長らが講演と討論を行った。村上村長は「脱原発の闘いはこれからが本番」と訴えた。

サミットは、東海第2原発など原発の廃炉を目指す市民団体「茨城の環境と人を考える会議」が主催。約550人が集まった。

在職中から国の原子力政策に批判的だった福島県の佐藤栄佐久前知事と評論家の佐高信氏が基調講演し、さらに、村上村長と「脱原発をめざす首長会議」の呼び掛け人の一人、根本良一前福島県矢祭町長を交えた4人が討論した。

あいさつで村上村長は「国民の意思は脱原発だが、原発利権勢力の猛烈な巻き返しが始まっている。この反動の波を乗り越え、脱原発社会を全世界で実現しなければならない」と述べた。

講演で、佐藤前知事は「スリーマイル、チェルノブイリ、福島と、この30年間に3回事故を起こす原発を許してよいのか。千年単位で考えないと地球が駄目になる」と主張した。

佐高氏は「今しか考えていない電力会社や原発推進派は反省しておらず、メディアも変わっていない」と批判した。

また、討論会で、根本前町長は「自然に挑戦した20世紀に対し、21世紀は自然に敬虔(けいけん)になるべきだ。そうしないと原発は止まらない」と述べた。

主催者の植田泰史さん(66)は「非常に適切な人選だった。素晴らしい集会になった」と感想を述べた。第2回サミットは12月24日、同所で開催の予定。

最近の記事

茨城の求人情報

全国・世界のニュース