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科学技術に親しもう 水戸、茨城大サイエンスフェスタ

物質が発光する原理を実験を通して学ぶ参加者=水戸市文京2丁目
物質が発光する原理を実験を通して学ぶ参加者=水戸市文京2丁目


科学技術に気軽に親しんでもらおうと、茨城大理学部が20日、水戸市文京2丁目の同大キャンパスで、「サイエンステクノロジーフェスタ」を開いた。光と人間生活の密接な関係を紹介する講演や、身近な食材などを使った実験を通し、参加者は科学の世界の一端に触れた。

講演では、放射線生物学や分子生物学が専門の立花章教授が「光と酸素と生物-日焼けサロンと深夜のコンビニ」と題し、光が人間に与える影響を分かりやすく解説した。

立花教授は、目から入る光が人間の体内時計のリズムを調整しており「深夜に強い光を浴びるとリズムが崩れる」とした上で、夜遅くまで起きている子どもが増えている統計に触れ、「果たして子どもの発達にいいのか」と疑問を投げ掛けた。

また、紫外線がビタミンDの合成に不可欠な一方で細胞のDNAを傷つけ、傷が回復できないとがんになる可能性を示し、過度な日焼けに潜む危険性を指摘した。

キャンパスでは、カルメ焼きや麩(ふ)を使って噴火の仕組みを学ぶ体験教室や、物質が発光する原理を学ぶ実験、放射性物質の濃度測定なども行われ、科学に興味を持つ高校生らが大勢訪れた。文部科学省のスーパーサイエンスハイスクール指定校、県立水戸二高の生徒も特別参加し、木の葉を使ったしおり作りなどを行った。



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