中国木材、集成材工場が完成 神栖、来月から本格稼働
製材大手の中国木材(広島県呉市、堀川保幸社長)が神栖市東深芝に建設を進めていた鹿島集成材工場が完成した。一部で生産が始まっており、5月から本格稼働する。
鹿島集成材工場は、2007年稼働した鹿島工場の生産増強のため、近隣の民間企業遊休地約15ヘクタールを取得して建設。一般住宅用の集成材を生産する中小断面棟(約3万平方メートル)と大型構造物用の大断面棟(約8100平方メートル)などから成り、用地費を含む投資額は約90億円。
県産スギ材にベイマツを合わせて集成材を作る。従業員は80人態勢で、中小断面と大断面合わせて月6500立方メートルの生産能力を持つ。将来、第2期工事で1万立方メートルを目指す。
完成式が22日、同工場で行われ、堀川社長や橋本昌知事らがテープカットで完成を祝った。市内のホテルで開かれた祝賀会で、堀川社長は「集成材は構造計算ができ、燃えにくい集成材もできる。木を植えて育てて有効活用することは二酸化炭素の削減にも貢献する」と木材の重要性を強調した。