搭乗型ロボの走行体験 県警察学校初任科生
モビリティロボット実験特区の認定を受けたつくば市で公道実験が進む搭乗型移動支援ロボットへの理解を深めようと、茨城町上石崎の県警察学校(上原真佐樹校長)は9日、同校で講習会を開き、初任科生ら191人が同ロボットの走行体験をした。
普及が進むと交通事故も懸念されることから、特性や運用方法などを学ぶため同校の「交通」の授業の一環で初めて行われた。
講習は同市科学技術振興課の職員が生徒たちに同ロボットの性能や役割を説明後、生徒たちが実際に走行。「肩の力を抜いて」などと職員から助言を受けてもふらつきや蛇行運転が目立ったが、慣れると敬礼しながら走行する生徒もいた。
佐竹龍造さん(22)は「乗る前は倒れるかと思ったが、うまく体重移動ができて楽しかった。大きな経験になった」と話した。同課の小川英男係長は「海外では警察官の巡視などで普及が進み、雑踏警備にも使える。数年後には茨城県警でも乗るかもしれないので(講習会は)意義深い」と話した。