波山芸術の全容紹介 笠間、回顧展5日開幕
陶芸家として初の文化勲章を受章した筑西市出身の板谷波山(1872〜1963年)の没後50年を記念する大回顧展が5日、笠間市笠間の県陶芸美術館で開幕する。開幕に先駆けて4日、同館で開幕式典と内覧会が行われた。波山の展覧会としては過去最大規模となる初期から晩年までの作品と関連資料計約200点を紹介し、波山芸術の全容を見ることができる。
式典は関係者ら約100人が出席。波山の孫の板谷駿一さん(72)も訪れ、「波山はよく故郷のためにいろいろやったといわれるが、むしろ故郷の人が波山を大切にしてくれた。50年たってもそれが続いている。今風の言い方で言えば、皆さまに好意の“倍返し”をもらっている」とあいさつした。
この後の内覧会で式典出席者らは、光を包んだような柔らかな色彩を放つ重文「葆光彩磁珍果文花瓶(ほこうさいじちんかもんかびん)」などの代表作に見入っていた。ほかにも、岡倉天心に指導を受けた東京美術学校時代に制作された珍しい木彫作品や、初期の波山に影響を与えた西洋のアール・ヌーボー作品なども展示。素描も紹介され、波山芸術の背景も垣間見ることができる。
また、北山公園から同館敷地内に移築された映画「HAZAN」のロケセットも公開を始めた。
同展は12月8日まで。月曜休館(14日と11月4日は開館し、両日の翌日は休館)。問い合わせは同館TEL0296(70)0011。
式典は関係者ら約100人が出席。波山の孫の板谷駿一さん(72)も訪れ、「波山はよく故郷のためにいろいろやったといわれるが、むしろ故郷の人が波山を大切にしてくれた。50年たってもそれが続いている。今風の言い方で言えば、皆さまに好意の“倍返し”をもらっている」とあいさつした。
この後の内覧会で式典出席者らは、光を包んだような柔らかな色彩を放つ重文「葆光彩磁珍果文花瓶(ほこうさいじちんかもんかびん)」などの代表作に見入っていた。ほかにも、岡倉天心に指導を受けた東京美術学校時代に制作された珍しい木彫作品や、初期の波山に影響を与えた西洋のアール・ヌーボー作品なども展示。素描も紹介され、波山芸術の背景も垣間見ることができる。
また、北山公園から同館敷地内に移築された映画「HAZAN」のロケセットも公開を始めた。
同展は12月8日まで。月曜休館(14日と11月4日は開館し、両日の翌日は休館)。問い合わせは同館TEL0296(70)0011。