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湊線100年式典 新駅名も発表

湊線開業100周年記念式典で、新駅の名称を発表する吉田千秋社長(左)と本間源基市長=ひたちなか市釈迦町
湊線開業100周年記念式典で、新駅の名称を発表する吉田千秋社長(左)と本間源基市長=ひたちなか市釈迦町


ひたちなか海浜鉄道(吉田千秋社長)湊線が25日に開業100周年を迎えるのを前に、記念式典が15日、ひたちなか市釈迦町の那珂湊駅ホームで開かれた。関係者が廃線問題や東日本大震災など、これまでの歴史を振り返ったほか、来年10月に利用が始まる新駅の正式名称が「高田の鉄橋駅」と発表され、地元の住民や鉄道ファン約120人も節目を祝った。

式典で吉田社長は「これまで何度も危機があったが、本当に皆さんに支えられた。これからの100年に向けて、今まで以上に協力していただきたい」とあいさつ。同市の本間源基市長は「地元や観光客に広く重く深く記憶に刻まれた鉄道。100周年を迎えられたことを心からうれしく思う」と述べた。

中根-那珂湊間(同市田中後)の新駅について、吉田社長は近くに同線の鉄橋があり、かつて高田という地名だったことから命名したと説明した。

式典後、銚子電気鉄道(千葉県銚子市)との姉妹鉄道提携の調印式が行われた。

湊線は勝田駅から那珂湊地区を通り阿字ケ浦駅を結ぶ全長14・3キロのローカル鉄道。1913年12月25日、湊鉄道線として勝田-那珂湊駅間の運行を始めた。

輸送実績は、茨城交通が運行していた53年をピークに減少し、2006年に廃線問題が浮上した。08年、市が出資する第三セクター方式の海浜鉄道が運行を引き継ぎ、震災被害を乗り越えて現在に至っている。

鉄道撮影で来場し、式典を見守った栃木県益子町、大塚小予吏さん(37)は「市民に支えられている鉄道ですばらしい」と話していた。

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