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パキスタン学生、舞踊や茶会体験 常陸太田

着物を着て日本舞踊に挑戦するパキスタンの学生=常陸太田市
着物を着て日本舞踊に挑戦するパキスタンの学生=常陸太田市


外務省の青少年交流事業で来日し、常陸太田市内でホームステイ(民泊体験)しているパキスタン4人が13日、着物を着て日本舞踊を踊ったり、ひな人形の前で茶会を楽しんだりした。初めての体験ばかりで、学生たちは「着物を着ているだけで日本人になったみたい。これから何度も日本に来たい」と目を輝かせていた。

来日したのは、高校生ら22人と引率の学校関係者2人。同市と日立市の民家3軒に12日からホームステイし、17日まで地元住民と親睦を深めたり、美術館や食品工場などを見学したりする。14日には茨城大を訪れ、日本人学生と交流した。

金砂田舎体験推進協議会長の菊池勝美さん(62)宅に滞在しているのは、16〜18歳の女子高生4人。朝食を済ませると、菊池会長の妻悦子さん(63)に振り袖を着せてもらい、扇子を持って日本舞踊に挑戦した。身ぶり手ぶりで練習し、音楽に合わせて早速踊ってみると、学生たちは「着物を着るのは夢のような時間」「日本人のおもてなしは素晴らしい」と満足げに感想を話した。

着物姿で七段飾りのひな人形の前で茶会を楽しんだり、庭に出て雪だるまを作ったりと初体験は続いた。昼食は、これまた初めてのおにぎり作り。学生たちは一つ一つ、丁寧に握っていた。

サラ・ザファルさん(16)は「コミュニケーションが心配だったが、みんな親切で来日できて幸せ。帰国したら日本舞踊を家族や友人に教えたい」と笑顔を見せた。

悦子さんは「せっかく日本に来たので、日本文化に少しでも触れてもらおうと考えた。日本の良さをパキスタンに伝えてもらい、また日本に来てもらえたら」、菊池会長は「思い出を残してもらうことで交流が始まる」とそれぞれ話した。

県とグリーンふるさと振興機構は、県北地域の民家の協力を得て「体験型教育・研修旅行」に積極的に取り組み、交流人口の拡大を図っている。高校生以上の外国人受け入れは今回が初めてという。



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