圏央道“歩き初め” 稲敷・開通前にイベント
首都圏中央連絡自動車道(圏央道)の稲敷インターチェンジ(IC)-神崎IC(千葉県)間が4月12日に開通するのを記念し、稲敷市は29日、途中の稲敷東ICで路上ウオーキングイベントを開いた。初夏のようなぽかぽか陽気の中、大勢の市民らが利根川を渡り千葉県を目指して“歩き初め”を楽しんだ。
開通するのは、稲敷IC-稲敷東IC(6キロ)と稲敷東IC-神崎IC(4・6キロ)の暫定片側1車線。これで圏央道は計画総延長約300キロのうち約180キロが開通し、県内区間は初めて千葉県とつながる。
スタート前、田口久克市長は「震災で高速道路が物資輸送に大きな役割を果たしたことから、このイベントを『絆』と名付けた。楽しんで歩いてほしい」とあいさつし、物流の大動脈の延伸に期待感を示した。
同市を拠点とする社会人硬式野球クラブチーム「茨城ゴールデンゴールズ」の片岡安祐美監督の宣誓に続き、参加者は往復3キロ、7キロ、8キロのコースに分かれ、眼下の田園風景を楽しみながら、思い思いのペースで路面の感触を楽しんだ。
友好都市カナダ・サーモンアーム市から来た使節団のグレン・ボスィスルさん(51)は、「カナダでも新しい橋が完成するとこうしたイベントがあるが、参加したのは初めて。しかも日本でなので記念になる」と笑顔で話した。
国土交通省によると今後、神崎IC-東関東道大栄ジャンクション間(10キロ)も、2014年度中に開通の予定という。