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JA県中央会 ベトナム政府と協定 実習生受け入れ促進

農業技能実習生受け入れに関する協定書に調印し握手を交わすJA県中央会の加倉井豊邦会長(中央右)とグエン・ゴック・クイン海外労働管理局長=水戸市三の丸1丁目の水戸京成ホテル
農業技能実習生受け入れに関する協定書に調印し握手を交わすJA県中央会の加倉井豊邦会長(中央右)とグエン・ゴック・クイン海外労働管理局長=水戸市三の丸1丁目の水戸京成ホテル


ベトナム労働省の副大臣らが15日来県し、同国からの農業技能実習生受け入れを促進する協定をJA県中央会(加倉井豊邦会長)と結んだ。実習生を現在受け入れているJAほこたでの受け入れ数を増やし、今夏にはJA北つくばでも受け入れるなど協力体制を拡充していく。

来県したのは、労働傷病兵社会問題省のグエン・タイン・ホア副大臣ら一行。水戸市内のホテルで、加倉井会長と同省のグエン・ゴック・クイン海外労働管理局長が協定書に調印した。3月に県と同国が結んだ農業分野の協力関係強化へ向けた覚書を受け、取り組みを具体化する一環。農業技術の移転や人材交流の強化などが盛り込まれた。

調印式を前に、ホア副大臣らは橋本昌知事を表敬訪問。「技能実習で人材育成を促進したい。茨城の農業の発展にも貢献できると考えている」などと話し、より多くの実習生派遣が実現するよう要請した。

橋本知事は「農業開発は国家発展の第一歩。本県が持つ優れた農業技術の応用を進めてほしい」と述べた。

加倉井会長は「土作りなどの高いノウハウを故郷に持ち帰って生かしてほしい。今後(農作物の)保管や流通の方法などについても協力できると思う」と話し、農家の人手不足を補う実習生の活躍に期待した。

県内ではJAほこたで昨年11月、初めてベトナム人実習生を受け入れ現在、20人が葉物やメロン、イチゴなどを栽培する組合員農家で就労している。JA県中央会によると、JA北つくばが8月に新たに3人を受け入れる予定で、県中央会では「県全域で受け入れを拡大していきたい」としている。
(小原瑛平)



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