いばらき総文2014 写真部門 発声・笑顔、重要性学ぶ
高校生の文化と芸術の祭典「第38回全国高等学校総合文化祭茨城大会(いばらき総文2014)」写真部門に訪れる来場者をもてなそうと、接遇研修会が16日、水戸市千波町の県民文化センター分館で開かれた。フリーアナウンサーの小田貴子さんが講師を務め、高校生たちは発声や笑顔の重要性を学んだほか、本県の魅力について意見を交わした。
いばらき総文では、美術や演劇など計23部門の各会場に高校生が配置され、来場者の案内や大会運営の主軸を担う。どのように来場者をもてなすかは、大会の思い出だけでなく本県に対するイメージとも深く関わるため、大会の重要な課題の一つに挙げられている。
部門別で初となる接遇研修会では、小田さんが「第一印象は2、3秒で決まる。その間にその人のイメージは6割以上が決まってしまうといわれている」と解説。そのため、いいイメージを持ってもらうために「身体の向きや目線の高さ、はきはきした受け答えが重要」と指摘し、笑顔や発声、お辞儀の作法について高校生に細かく指導した。
その後、本県のPRがしっかりできるように、高校生はグループごとに本県の“イチ押し”ポイントを議論。袋田の滝や筑波山などの自然のほか、鉾田市のメロンや北茨城市のアンコウ、土浦市のレンコンなどさまざまなアピールポイントを発表した。その際も、小田さんから「日本語はどこまでも長くできるが、聞く方は大変。話す時は短く、相手が期待する話し方を」などと、PRのこつを伝授された。
接遇研修会に参加した太田一高3年、野上佑奈さんは「(来県者に)展示数日本一のアクアワールド県大洗水族館のサメの見学を勧めたい」と話し、茗渓学園高3年の森戸大樹さんは「どれだけ発声が大切か分かった。(本大会では)心を込めて接客したい」と意欲を見せた。
小田さんは「総文祭では高校生が茨城の窓口という大事な役目を担う。全国の人に『また茨城に来たい』と思ってもらえるように頑張ってほしい」とエールを送った。
同部門の研修会は来月も実施され、アナウンス練習や交流会の準備などに取り組む予定という。
◇
全国高総文祭は文化部のインターハイとも呼ばれ、本県開催は初めて。7月27〜31日の5日間にわたり、県内17市町村(会場外活動地含む)で、演劇や吹奏楽、書道、将棋、アマチュア無線など計23部門の発表や競技が行われる。
写真部門は7月27〜31日につくば市吾妻の県つくば美術館で作品を展示。また、29日には会場外活動として笠間、つくば、ひたちなか、大洗町の各市町で写真部員による撮影会が開かれる。(大平賢二)