次の記事:ビール原料に生き埋め 男性死亡 キリン工場

目指せ「DJポリス」 女性警察官訓練

広報訓練に取り組む県警女性警察官特別機動隊員=茨城町上石崎
広報訓練に取り組む県警女性警察官特別機動隊員=茨城町上石崎


災害時や花火大会などの雑踏警備で活躍する県警の「女性警察官特別機動隊」の訓練が30日、茨城町上石崎の県警察学校で行われた。女性隊員23人が参加し、災害時に使用する機材の取り扱いや、的確な誘導指示などを訓練した。

同隊は1998年10月に発足。県警本部や各警察署に勤務する女性警察官の中から、毎年32人が指名される。訓練は、隊員として必要な技術の習得と練度の向上を狙いに毎年実施されている。

特に力を入れているのは広報訓練。昨年6月にサッカー日本代表がワールドカップ出場を決めた際、都内のJR渋谷駅前が騒然となる中で、警視庁警察官がユーモアを交えた話術で誘導し、「DJポリス」として話題になったことを受け、雑踏現場における広報の重要さが再確認された。

この日の広報訓練は、花火大会の雑踏警備を想定。スピーカーが設置された現場指揮車の上から隊員が「係員の指示に従って移動してください。事故なく終わりますよう、ご理解とご協力をお願いします」などと、柔らかな口調で呼び掛けた。

昨年の土浦全国花火競技大会などで広報警備に当たった隊長の森川由紀子警部補(34)は「ソフトな口調が大事。訓練を積んで臨機応変に対応ができるようにしていきたい」と話した。

県警警備課によると、同隊は、2000年の九州・沖縄サミットの警備など発足後7回の出動実績がある。(関口沙弥加)



最近の記事

茨城の求人情報

全国・世界のニュース