園児高所作業車に試乗 電気届ける大変さ学ぶ
鉾田市野友の串挽保育園(園児120人、山崎公蔵園長)で3日、東京電力の高所作業車体験があり、年長組園児がバケットに乗って電気を届ける大変さなどを学んだ。地上5、6メートルの高さまで上がった園児は「楽しかった」「怖くなかったよ」と作業員気分を満喫していた。
同社から土浦支社石岡地域配電保守グループの田口淳雄マネジャーら社員3人が訪問。「雷や台風で電気が止まった時、おじさんたちはゴロゴロ、ビュービューの中、悪い所を直す仕事をしてます」と説明した。作業車が園舎の屋根までバケットを伸ばすと、園児からは「すごい」「ロボットみたい」と歓声が上がった。
作業車体験は年長組の希望者16人が挑戦した。緊張の面持ちでヘルメットとベルトを着け、一人ずつバケットに乗車。上昇しても平気で下に手を振る園児がいる一方、笑顔が消えて「もういい」と頭を振る姿も。それでも地上に降りると一様に「楽しかった」と声をそろえた。
今回の体験は同園の前父母会長、田上直さんが同社の社員だったことから実現。山崎園長から話を持ち掛け、田上さんが「子どもたちに少しでも電気の大切さを理解してもらえれば」と賛同した。
田口マネジャーは「こうした活動は(原発事故などで)今はなかなかできないが、子どもたちの笑顔が見られて本当に良かった」。山崎園長は「子どもたちにはいい経験、思い出になった」と話した。