「世界へ目を向けて」 緑岡高、外務省職員が講演
国際問題や外交に関する理解を深めてもらおうと、高校生を対象にした外務省職員の講演会が16日、水戸市三の丸1丁目の駿優教育会館で開かれ、県立緑岡高の生徒が異文化交流の重要性や外務省の業務を学んだ。
同省の広報活動の一環で行われ、同校2年生全員と3年生の一部計約280人が参加。同省国際情報統括官組織の岩森智子さんが「異文化交流と外務省の役割」をテーマに講演した。
岩森さんは異文化交流について、自身の体験談を交え「その人の出身国のイメージで判断せず、個人としてみることが重要」と指摘。安全保障や経済関係の強化、対日理解の促進など、外務省のさまざまな業務を説明し、生徒たちに「ぜひ世界へ目を向けてほしい」と呼び掛けた。
講演会に参加した同校2年、関根渉さん(17)は「何となく、外務省は大使館の仕事をやるところだと思っていたが、いろいろな仕事があるのを初めて知った。将来は国際関係分野で英語を生かした仕事に就きたい」と話した。