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茨城空港、3路線の利用好調 札幌、神戸、那覇

那覇便の増便を記念し、搭乗客らに記念品が配布された=18日、小美玉市与沢の茨城空港
那覇便の増便を記念し、搭乗客らに記念品が配布された=18日、小美玉市与沢の茨城空港


■福岡便など本県への観光客低迷
茨城空港(小美玉市与沢)から札幌、神戸、那覇へ向かう各便の利用が好調だ。中でも、那覇便は8月末まで1日2往復となり、利用増が期待される。同空港の国内線はこの夏、計6路線10往復を数えて今までになく充実。だが一方で4月に就航した福岡線をはじめ、就航先から本県への観光客数は低迷している。このため県は、那覇便増便の記念イベントを開くなどして一層の利用促進を図る構えだ。

同空港の国内線は札幌、中部(名古屋)、神戸、米子、福岡、那覇の計6路線。那覇便は18日から8月末まで通常の神戸経由便に季節定期便の中部経由便が加わり、日曜・月曜日を除き1日2往復が運航される。

県によると、札幌、神戸、那覇各便の予約状況は好調といい、8月中旬まで空席が少なく、既に完売した便も多いという。

同空港の国内全路線を運航するスカイマークによると、昨年7〜10月下旬に直行で運航された那覇便の8月搭乗率は80・1%となった。2012年7〜9月運航時と比べると、昨年は7月が1・74倍、8月は1・35倍、9月は1・06倍でいずれも前年を上回っている。

一方で、4月中旬に1日2往復で就航した福岡便は4〜6月の搭乗率が50%を割り込んだ。福岡からの入り込み客が伸び悩んだのが主な原因とみられ、県は「インバウンド(入り込み客)が今後の課題」(空港対策課)としている。

県は18日、同空港で那覇便増便を記念したイベントを開き、搭乗客に記念品を配布。親子で那覇に向かった県内の母親は「子どもがいるので羽田まで行くのは大変」と、“身近な空港”の評判はまずまず。県企画部の渡辺政美次長兼空港対策監は「この夏の利用増が夏以外の利用にもつながれば」と期待している。(沢利彦)



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