水戸・那珂川遠泳 悪条件も全員完泳
那珂川遠泳大会は、初代水戸藩主の徳川頼房が奨励した「水府流水術」の鍛錬、披露の場として江戸時代から続く那珂川の遠泳の伝統を継承し、1991年に始まった。震災発生後は余震の懸念や原発事故に伴う水質への影響、大雨による障害物漂着などを理由に実施を見送ってきた。
一方で主催者には毎年、常連参加者などから開催の要望が寄せられ再開を検討。昨夏の水質調査で放射性セシウムが不検出だったことや水中確認で泳ぎを妨げる障害物が無かったことを踏まえ、再開を決めた。
21日の遠泳大会には普段から水泳や水術に取り組む県内外の11〜82歳の男女67人が参加。水戸市の千歳橋付近から3・5キロ下流まで、水府流などの横泳ぎの第1班、平泳ぎの第2〜4班に分かれ、集団で泳いだ。
前日までの雨の影響で水温は21度と低く厳しい条件だったが、体力の消耗を抑えるゆっくりとした動作で順調に進み全員が完泳。この日は川の流れが速くタイムは例年の半分の45分前後でゴールした。
初参加した水戸市在住、茨城大付属小6年の上岡歩瑠さん(11)は「寒くて驚いたが力を振り絞った。プールとは風景が違い楽しかった」と笑顔。最高齢で第1回から出場している同市の渡辺智美さん(82)は「大会が復活してうれしい。泳げる限り参加し続けたい」と話した。(今井俊太郎)
一方で主催者には毎年、常連参加者などから開催の要望が寄せられ再開を検討。昨夏の水質調査で放射性セシウムが不検出だったことや水中確認で泳ぎを妨げる障害物が無かったことを踏まえ、再開を決めた。
21日の遠泳大会には普段から水泳や水術に取り組む県内外の11〜82歳の男女67人が参加。水戸市の千歳橋付近から3・5キロ下流まで、水府流などの横泳ぎの第1班、平泳ぎの第2〜4班に分かれ、集団で泳いだ。
前日までの雨の影響で水温は21度と低く厳しい条件だったが、体力の消耗を抑えるゆっくりとした動作で順調に進み全員が完泳。この日は川の流れが速くタイムは例年の半分の45分前後でゴールした。
初参加した水戸市在住、茨城大付属小6年の上岡歩瑠さん(11)は「寒くて驚いたが力を振り絞った。プールとは風景が違い楽しかった」と笑顔。最高齢で第1回から出場している同市の渡辺智美さん(82)は「大会が復活してうれしい。泳げる限り参加し続けたい」と話した。(今井俊太郎)