相続登記業務学ぶ 高校生が司法書士体験
司法書士の仕事を知ってもらおうと、茨城司法書士会(鯉沼和義会長)は4日、水戸市五軒町の茨城司法書士会館で、高校生を対象とした一日司法書士体験を開いた。「司法書士の日」(8月3日)に合わせた取り組みで、今年で3回目。1〜3年の高校生男女14人が、裁判や登記などの司法・登記制度を学んだり、相続登記書類の作成や申請を体験したりした。
鯉沼会長が「学校生活では味わえない経験であり、将来に役立ててほしい」などとあいさつした後、生徒たちは「一日司法書士」を委嘱された。
業務体験では、相続の相談を受けたと想定し、土地と建物の名義変更を行った。
生徒たちは登記申請に必要な「遺産分割協議書」など見慣れない書類に初めは戸惑ったが、司法書士4人の指導を受けながら、必要事項を記入して登記申請書を仕上げた。生徒は同市三の丸の水戸地方法務局に行き、作成した申請書を窓口で提出して一連の流れを体験した。
司法書士の仕事に興味があり、参加したという常総学院高1年の藤原美穂さん(15)は「実際に業務を体験して、さらに興味がわいた。相談に対して丁寧に対応する司法書士になりたい」と話した。