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那珂でシンポ、学会さながら質疑応答

最優秀ポスター発表賞に輝いた水戸二高の丸山理彩さんと田口千晶さん(左から)=那珂市向山
最優秀ポスター発表賞に輝いた水戸二高の丸山理彩さんと田口千晶さん(左から)=那珂市向山


高校生が自分の研究を発表し、相互に質疑応答を展開するシンポジウムが8日、那珂市向山の日本原子力研究開発機構那珂核融合研究所で開かれた。最優秀賞には口頭発表部門で日立一高の鷲尾輝美さん(3年)、ポスター発表部門で水戸二高の丸山理彩さん(同)と田口千晶さん(同)がそれぞれ輝いた。

シンポジウムは、プラズマ・核融合学会が主催し、今年で12回目。本県で開かれるのは今回が初めて。全国各地の9校から参加した高校生が口頭発表とポスター発表の2部門で、研究成果を披露した。

鷲尾さんは「ヨウ素欠乏とカエルの幼生の変態」をテーマに、ヨウ素含有量の異なるエサと幼生の変態の早さの関係を調べた。鷲尾さんは「手に入りやすい身近な食材をエサにした。ヨウ素の量の調節が難しかった」と話した。

「オーロラの形成と実験機の製作」をテーマに研究内容をまとめた丸山さんと田口さんは「実験機の中で人工的にオーロラを生成したい」と語った。

県内の高校ではこのほか、優秀口頭発表賞に水戸一高の富田季里呼さん(2年)、優秀ポスター発表賞に日立一高の鈴木陽太さん(3年)が選ばれた。

同学会の二宮博正会長は「自分で疑問に思ったことをきちんと考え、解決していこうという姿勢が見られて良かった」と述べ、高校生たちの研究発表を高く評価した。(根本樹郎)

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