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量子コンピューターへ道 江崎賞に蔡、中村氏

江崎賞を発表する江崎玲於奈氏(中央左)と小柴昌俊氏、小林誠氏、協賛の関正樹・関彰商事社長(左から)
江崎賞を発表する江崎玲於奈氏(中央左)と小柴昌俊氏、小林誠氏、協賛の関正樹・関彰商事社長(左から)


ナノテクノロジー(超微細)分野の研究で世界的な業績を上げた国内研究者をたたえる第11回江崎玲於奈賞の選考会が2日、つくば市竹園のつくば国際会議場で開かれ、量子コンピューターの実用化へ先鞭(せんべん)をつけた理化学研究所研究チームリーダーの蔡(さい)兆申氏(62)と東京大先端科学技術研究センターの中村泰信教授(46)に決定した。授賞式は11月中旬、つくば市で開かれ、副賞1千万円が贈られる。

同賞は県科学技術振興財団と県の主催。選考委員はノーベル賞受賞者の江崎玲於奈、小柴昌俊、白川英樹、野依良治、小林誠の各氏と、元宇宙飛行士の毛利衛氏ら9人。

蔡氏と中村氏の共同研究は、超電導を使った量子力学の分野で、固体量子コンピューターを実現するための基礎を築いた。従来のコンピューターと比べて、超高速の並列計算を可能とする。

発表会見には江崎氏、小柴氏、小林氏が出席。江崎氏は「量子コンピューター開発への道を開いたという点で大きな貢献。将来志向の研究で国際的評価も高い」と評価した。

県内研究者を対象にした第25回つくば賞、第24回つくば奨励賞の受賞者も選ばれた。(芳賀和生)

受賞者は次の通り。(敬称略)

▽つくば賞 宮崎修一筑波大数理物質系教授▽つくば奨励賞(実用化研究部門) えび名風太郎日立研究所研究員、梅沢真澄同主任研究員、青木孝道同研究員▽同(若手研究者部門) 山本慎也産業技術総合研究所主任研究員

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