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古里守る大切さ学ぶ 宮城で26年植林活動、畠山さん招き講演 石岡

活動への思いを語る畠山重篤氏=石岡市大砂
活動への思いを語る畠山重篤氏=石岡市大砂


NPO法人「森は海の恋人」理事長の畠山重篤氏を招いた講演会が25日、石岡市大砂のふれあいの里石岡ひまわり館で開かれ、参加者は古里を大切にする活動や姿勢から多くを学んだ。


「森は海の恋人 人の心に木を植える」をテーマに、市がふるさと再生講演会として主催。市民ら約300人は、畠山氏が宮城県気仙沼湾でカキ養殖に従事する傍ら、湾に注ぐ大川上流に広葉樹を26年間植林している活動や、東日本大震災の大津波で大打撃を受けながらも漁場を回復させた取り組みなどに耳を傾けた。

畠山氏は、多くの困難に遭いながらも立ち向かってきた原動力を「最後は人。ものごとを気丈に動かす人がいた」と指摘。「成果が見えにくい自然保護活動のモチベーションを保つには?」との会場からの質問には、「帰る古里がある幸せ、それを大切に守りたいという気持ちが最も大事」と答えた。

気仙沼湾は1965(昭和40)年〜75(同50)年代に赤潮被害に直面。畠山氏らは川によって運ばれる森の養分がカキの餌の植物プランクトンを育んでいることに着目。植林活動を続け、2011年国際森林フォーラムで世界で6人の「フォレストヒーローズ(森林の英雄)」に選ばれた。   (高畠和弘)



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