作業支援用HAL発表 腰部に装着、負荷軽減
装着型ロボットスーツ「HAL(ハル)」製造・販売のサイバーダイン(つくば市、山海嘉之社長)は30日、新タイプの「作業支援用HAL」を発表した。腰に装着し、重い物を持ち上げる際、腰部にかかる負荷を軽減する仕組み。これまで主力だった医療用、福祉用以外のHALの製品化は初めて。10月中にゼネコン大手の大林組の建設現場に先行導入し、改善点を探る。将来的には、建設のほか、工場や病院、介護施設などに導入し、労働環境改善や人手不足解消に役立てたい考え。
新型HALは、従来の医療・福祉用と同様、脳から筋肉に伝わる微弱な信号を捉え、物を持ち上げる動作をサポートする。作業者の腰痛防止が主な目的で、持ち上げようとする運動意思に応じてモーターが駆動し、腰を上げ下げする力を通常時で25%、最大で40%程度高める。
コンパクトで約3キロの軽量サイズ。作業者はベルトを使って腰を包むように装着する。初回モデルの5台は、同社に作業支援ロボットの製作を依頼していた大林組にレンタルし、建設現場で実用性などを実証する。同社は本年度中にレンタルのみで50セットの出荷を見込み、価格は1セット12万〜14万円にする。
同日の記者発表で、山海社長は「医療・福祉用以外のHALの最初のチャレンジとなる。建設のほか工場、搬送、輸送、介護などさまざまな需要があると思う」とアピール。
大林組技術研究所の上田尚輝部長は「作業員の高齢化や人手不足など建設業界が抱える共通の課題を解消するための重要な手段になる」と期待した。 (松下倫)










