「かわいい」中学生歓声 結城紬の着付け体験
ユネスコ無形文化遺産に登録されている結城紬(つむぎ)の歴史や伝統を学ぶ結城市の「紬のふるさと体験授業」が1日、始まった。同市結城の市立結城東中(福田隆行校長)で着付け体験授業が行われ、着物に身を包んだ生徒たちは「思ったより軽い」「かわいい」などと声を上げて、ふるさとが世界に誇る絹織物の良さを実感した。
体験授業は、小中学生が繭の糸取りや工芸品作りなどを通じて、結城紬が伝わる郷土の良さを感じてもらうのが目的。着付け体験は中学2年生が対象で、他の中学校でも行われる。
同日は着付けボランティアの女性22人から着方を教わった生徒67人が、長じゅばんの上にさまざまな色や柄の着物や腰ひも、帯を身に着けた。生徒たちは少し照れながらも着物姿を互いに見せ合って、うれしそうに感想を交わしていた。
梅山航季さん(14)は「歩きづらい印象があったが、思った以上に着心地がいい。地元の誇りの結城紬を伝えていきたい」と話した。
体験には、同市と友好都市を2日に結ぶ栃木県小山市の中学生6人も参加。同市立桑中、半田綾乃さん(14)は「小山では着る機会がなかったので貴重な体験ができた」と笑顔を見せた。同市立絹中、海賀悠心さん(14)は「結城紬の素晴らしさを広めるため、小山と結城が力を合わせていければ」と話した。
(溝口正則)