片岡監督(茨城GG)語る 鉾田・串挽小で
東日本大震災の被災地にアスリートを「夢先生」として派遣する「スポーツ笑顔の教室」が7日、鉾田市串挽の市立串挽小学校(高柳次男校長、児童数101人)で開かれ、社会人野球クラブの茨城ゴールデンゴールズ(茨城GG)選手兼監督、片岡安祐美さん(27)が「夢があるから頑張れる」と児童に語り掛けた。
片岡さんは熊本県出身。甲子園でプレーすることを夢見て小学4年から競技を始めた。熊本商業高を卒業後、2005年から茨城GGに入団。10年から監督を兼任し、今年の全日本クラブ野球選手権で女性監督として初めて優勝に導いた。
片岡さんは5年生18人と体育館でゲームをして交流し、「一つのことを成し遂げるには協力し、支え合うことが大切」と呼び掛けた。その後、教室に移動して競技に取り組んだ半生を紹介。「夢はその人にとっての宝物。たくさんあっていいし、変わることも大事」と語り掛けた。
授業の中で「デザイナーになりたい」と発表した吉田衣慧さん(10)は「お話ができてうれしかった。私も頑張ろうと思った」と笑顔。片岡さんは「子どもたちのパワーで逆に笑顔になった。いろいろなことを考えるきっかけになってくれれば」と話していた。
「スポーツ笑顔の教室」は、被災地の子どもの心の回復を支援する「スポーツこころのプロジェクト」の一環。日本体育協会などスポーツ4団体が11年5月から取り組んでいる。 (島田真太郎)